アメリカのプロボウラー、ダレン・タンがPBAの歴史に名を刻んだ。7月19日から22日にカリフォルニア州で行われた「PBAサンタマリア・オープン(西リージョン)」で優勝し、片手投げと両手投げの両方でPBAタイトルを獲得した史上初の選手となった。
タンは2021年8月、オハイオ州で開催されたPBA Bowlerstore.com Classic(ボウラーストア・クラシック)で片手投げによる初のツアータイトルを獲得した。その後2024年後半から両手投げに挑戦し、2025年2月には正式にスタイルを切り替えていた。もっとも当初は「YouTuberとしてのコンテンツの一環ではないか」と受け止められることもあったが、今回の優勝がその挑戦が真剣な競技的取り組みであることを証明した。
「この記録を狙っていたわけではないが、歴史の一部になれたのは嬉しい」とタンは語る。技術面では片手投げ時代の癖である「肩の内旋」が両手投げではパワーの制御を難しくしたというが、それを克服しての勝利だった。
さらにタンは「ストライクを狙うには両手投げが最適だが、スペアには親指を使った片手投げがベスト」と話し、今後も両スタイルを使い分けながら戦う意欲を示した。今回の快挙は、PBAの歴史を変える出来事として大きな注目を集めている。