アメリカのプロボウリング界のレジェンド、ウェイン・ザーン氏が2025年8月20日に84歳で逝去した。1960年代から1970年代にかけてPBAツアーで活躍し、13回のツアー優勝を果たした。
1966年にはファイヤーストーン・トーナメント・オブ・チャンピオンズとPBAナショナル・チャンピオンシップの2つのメジャータイトルを同一シーズンで制覇し、PBAプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。さらに1968年にはPBAナショナル・チャンピオンシップで2度目のメジャータイトルを獲得している。
ザーン氏は1981年にPBA殿堂入りを果たし、2009年にはPBA50周年を記念した「PBAの50人の偉大な選手」に選出された。USBC(全米ボウリング協会)殿堂にも1980年に最年少で殿堂入りしている。
日本のトーナメント経験もあり、1968年にはPBAツアーの「ジャパン・ゴールド・カップ」に出場した。東京・スター・レーンで開催された同大会は、PBAツアー選手が日本で競い合う貴重な舞台であり、ザーン氏もその一員として来日した。
死去に際してUSBCは公式SNSで「才能あふれる右投げのボウラーが最高の舞台で足跡を残し、13回のPBAツアー優勝を果たした」と追悼の意を表明した。ザーン氏はアリゾナ州テンピで家族と共に過ごしていたという。
その功績はボウリング界に多大な影響を与え、後進の選手たちにとっても大きな指針となっている。スポーツマンシップ、謙虚さ、そしてボウリングへの情熱は、今後も多くのボウラーに受け継がれていくであろう。