国内トップボウラーとして数々の実績を残してきた川添奨太が、新たな挑戦として両手投げに取り組む動画を公開した。川添によると、現在アメリカのジュニアボウラーの約7割、ヨーロッパでは9割が両手投げを選択しており、世界的に主流となりつつあるスタイルに自らも挑む姿は、多くのファンに強いインパクトを与えている。
両手投げは片手投げと比べるとスピードが落ちやすい一方で、親指を入れないことで回転数を大幅に増やすことができる投法である。この高回転は強烈なフックや多彩なボールリアクションを生み出し、近年のボウリング界で勝利をつかむための重要な武器となっている。
動画内で川添プロは、自身の両手投げが「どんどん上手くなっている」と手応えを語り、新しいスタイルを自らの武器に変えていく自信をのぞかせた。第一線で活躍するトップボウラーが積極的に新たな技術を取り入れる姿は、日本のジュニア世代にとっても大きな刺激となるだろう。
また、PBAツアーで活躍するプロボウラーのダレン・タンは2025年、片手投げと両手投げの両スタイルでタイトルを獲得するという偉業を成し遂げた。この前例に続く形で、川添プロも将来的に史上初の「片手投げ・両手投げの両方でタイトルを手にする日本人選手」となる可能性を秘めている。もしそれが実現すれば、日本ボウリング史に新たな1ページを刻むことになるだろう。
両投げはすでに世界基準となりつつあり、日本国内でも注目度が高まっている。その最前線に川添奨太プロが立っていることは、日本ボウリング界の未来を大きく変えるきっかけとなるかもしれない。