日本人初!堀井千恵、KPBA公式デビューで日韓ダブルライセンス取得

韓国プロボウリング協会(KPBA)

韓国プロボウリング協会(KPBA)第18期生として、日本・京都出身の堀井千恵(34/チームDHハイテック)が2025年シーズンに公式デビューを果たした。日本女子選手として初めて、日本と韓国の両プロボウラーライセンスを取得したことで、日韓両国での活躍が期待されている。

堀井は高校時代、韓流ブームに夢中だった母に同行して韓国を訪れたことをきっかけに韓国文化に親しむようになった。ボウリングを趣味として始め、後に呉竹博之の指導を受け、2012年にJPBA45期生としてデビュー。大きな成績は残せなかったものの、2018年の「釜山カップ国際オープン」出場を機に韓国ボウリング界への関心を強めた。

しかし2020年、新型コロナウイルスの影響で国際大会出場の道は閉ざされた。それでも挑戦を諦めず、2023年の「安東カップ国際オープン」に出場。翌2024年秋、ついにKPBA第18期女子プロボウラー選抜戦に合格し、念願の韓国プロライセンスを取得。そして2025年のKPBAシーズン開幕とともに、正式にプロデビューを果たした。

「韓国プロボウラーになれたことが本当に嬉しいです。教育課程では戸惑うこともありましたが、すべてを韓国文化の一部として受け止め、良い経験になりました」と堀井は笑顔を見せる。

現在はチームDHハイテックに所属し、(株)ジンスンインターナショナルからも用具スタッフのサポートを受けて活動中。アルバイトで費用を工面しながらも「支えてくれる仲間やファンがいるから頑張れる」と感謝を口にした。

堀井の目標は日韓両ツアーでのタイトル獲得だ。「まずは韓国の舞台に慣れること。そしてシード入りを目指し、少しずつステップアップしていきたい」と語る。将来的には、プロボウリングを通じて日本と韓国の交流を深める存在となることを夢見ている。

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