第18回MKチャリティカップは3日間にわたる熱戦を終え、男女それぞれの優勝者が決定した。男子は坂本就馬(永山コパボウル)、女子は近藤菜帆(ALSOK愛知株式会社)が頂点に立ち、観客を大いに沸かせた。今大会はアマチュア勢の健闘が随所で目立ち、プロとアマが入り混じる独特の緊張感の中で繰り広げられた。そんな中で最終的にタイトルを手にしたのは、プロの実力と勝負強さを発揮した両者だった。
男子部門を制したのは坂本就馬。プロ入り同期である安里秀策(コロナワールド)との59期生対決を制し、通算3勝目を挙げた。ラウンドロビンに進出したアマチュアは、予選を好調に終えた日比正裕ただ一人。決勝ラウンドでは、安里がトップ通過、福原尊(コロナワールド)が2位、坂本は3位通過という展開だった。そこから坂本は粘り強い投球で勝ち上がり、優勝決定戦で安里を下した。「夢だった安里プロとの優勝決定戦ができてうれしい」と語り、同期対決を制した喜びを噛みしめた。
女子部門は近藤菜帆が優勝を飾った。アマチュア時代の第15回大会で頂点に立った経験を持つ近藤は、今大会も安定感を発揮。決勝戦では今大会絶好調だった中島瑞葵(フリー/ABS)と接戦を繰り広げ、10フレームまでもつれ込む展開となった。勝敗を分けたのは中島のラスト投球。わずかに厚めに入り、近藤の勝利が決まった。近藤にとっては2023年のジャパンオープン優勝、2024年の新人戦制覇に続く通算3勝目。副賞のトヨタ「ヤリスハイブリッド」を自身の手で勝ち取り、最高の形で大会を締めくくった。
次節はいよいよ男子公式戦「ドリスタカップ JPBAプレイヤーズドリームカップ2025」が開幕する。今大会優勝の坂本は、2023年の同大会チャンピオンでもあり、連覇に期待がかかる。男子公式戦が2週連続で行われる9月は、ボウリングファンにとって見逃せない週末が続きそうだ。