97歳のボウラー西村千鶴子、元気秘訣「ボウリングをやると…」

ハウスボール 写真:Marc Mueller/提供:Unsplash

9月10日、山口県下松市で「長寿を祝うボウリング大会」が開催され、97歳の現役ボウラー、西村千鶴子さん(岩国市出身)が参加した。西村さんは全国でも数少ない97歳以上の現役プレーヤーであり、その姿は会場の大きな注目を集めた。

この日の大会で西村さんは、マイボールをしっかりと握り、レーンへボールを投げ込んだ。ピンを倒すと周囲から大きな拍手が起こり、彼女のプレーに励まされる参加者の姿も見られた。取材に応じた西村さんは「元気の秘訣はボウリング」と笑顔で語り、さらに「年齢は関係ない。ボウリングをやると体にいいから、ぜひ皆さんにもやってほしい」と呼びかけた。

西村さんは長年ボウリングを続けており、その姿勢は高齢でも生涯スポーツを楽しむことができることを証明している。ボウリングは年齢や体力に合わせて楽しめる競技であり、仲間との交流や運動不足解消にもつながることから、健康寿命を延ばす取り組みとしても注目されている。

現在、日本全国で97歳以上の現役ボウラーはわずか4人しかいない。西村さんはその貴重な存在であり、プレーする姿は同世代だけでなく若い世代にも大きな刺激を与えている。会場に集まった参加者や観客からは「自分も長く続けたい」「勇気をもらった」といった声が上がり、長寿と元気を兼ね備えた彼女の姿に敬意が寄せられた。

今回の大会は、長寿を祝うとともにスポーツを通じて地域の交流を深めることを目的に開かれたものだが、西村さんのプレーは大会趣旨そのものを体現していたと言えるだろう。97歳という年齢を感じさせない力強い投球と前向きな言葉は、多くの人に続けることの大切さを伝えるものとなった。

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