アメリカ・テキサス州アーリントン ― ギリアン・リム(26) が、2025年シーズンのPWBA(プロ女子ボウリング協会)において マレーシア人として初めて「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)」を受賞 した。昨季のシン・リー・ジェーン(マレーシア)の年間最優秀選手に続き、マレーシア勢が2年連続で主要タイトルを獲得する歴史的快挙となった。
リムはシーズン開幕戦Go Bowling Topeka Openのプレ予選で首位に立ち、本戦では15位に入賞。その後も10大会に出場し、4度のトップ12入りを果たした。さらにツアー最終戦PWBA Tour Championshipを含む4大会でマッチプレーに進出。シーズン平均スコアは 212.84(214ゲーム、45,548ピン)を記録し、新人の中では群を抜く成績を収めた。
この圧倒的な実績により、ルーキー部門でのポイント争いでは2位以下を大きく引き離しての受賞となった。
リムは受賞の喜びを次のように語っている。「初年度は学ぶことを最優先に、世界クラスの選手と対戦しながら経験を積むつもりでした。この賞をいただけたのは想像以上で、大きな名誉です。自信とモチベーションがさらに高まりました」
国際舞台での戦いに挑む中で、旅程や環境の変化に苦労したというが、チームメイトや同国のトップ選手からの支えが大きな力になったと振り返る。
今回のリムの受賞は、PWBAツアーにおけるアジア勢の存在感をさらに強めるものとなった。今季はシンガポールのニューヒ・フェンが年間最優秀選手に選ばれるなど、アジアのボウラーが世界の舞台で躍進を続けている。
リムは来季について「より安定した成績を残すこと、メンタル面の強化、そしてタイトル争いに挑むこと」を目標に掲げ、さらなる飛躍を誓った。