
イェスパー・スヴェンソン
“アイスマン”の異名を持つこの選手は、2タイトルを獲得した。ひとつは『PBA Tournament of Champions』、もうひとつが『PBA Playoffs』。どちらも非常に競争が激しい大会であり、特にPlayoffsでの勝ちは彼のメンタルと技術の両方を示すものとなった。
序盤戦では結果が出ず苦戦したものの、中盤以降に調子を取り戻し、6回のトップ10入り、4回のトップ5入りを含めて安定した成績を維持。ポイントランキングは第7位、賞金ランキングでは約27万ドルを稼ぎ出して2位という数字を記録した。スヴェンソンは2ハンドスタイルを採用する選手の中でも特に注目を集めており、そのスタイルと勝負強さが候補者の中で異彩を放っている。

EJタケット
2025年シーズンの中でも、EJタケットは断トツの実績を持つ。まず『U.S. Open presented by Go Bowling』、『PBA Pete Weber Missouri Classic』、『PBA Shark Championship』、『PBA World Championship』の4タイトルを獲得。さらにシングルス大会での決勝進出記録を複数打ち立て、連続チャンピオンラウンド進出が7大会というPBA記録を更新するなど、圧倒的な強さを見せている。
統計的には賞金総額が約43万8,540ドル(約6,500万円)、平均スコアは228.60、ポイントリーダーとして34,690ポイントを獲得。トップ5入り11回、トップ10入り12回、キャッシュフィニッシュ15回(タイトル競技17回中)。リムや他の候補者を圧倒する成績で、連覇の期待がかかる。

クリス・ヴィア
クリス・ヴィアは混合ダブルス大会『Storm PBA/PWBA Striking Against Breast Cancer Mixed Doubles』でタイトルを獲得し、その年2つ目のキャリアタイトルをマークした。他にも自己記録更新の平均スコアや複数大会での上位入賞を果たしており、候補としての存在感を深めている。
具体的には16大会に出場し、ポイントランキング6位、賞金ランキング7位、平均スコア222.15という数字を残した。トップ5入り4回、トップ10入り7回、キャッシュ出場(賞金獲得)12回という着実な戦績が、ヴィアを候補者リストに押し上げている。
今回ノミネートされた7名は、いずれもタイトル獲得を含む明確な実績を持ち、異なるスタイルやキャリアステージにある選手たちだ。EJタケットは統計的にも飛び抜けており、連勝記録や平均スコアなどいくつかのPBA記録を狙う位置にある。若手のフィオーレ、復活を果たしたファッハ、安定感のベルモンテなど、多様な選手が候補に名を連ねたことで、2025年シーズンの年間最優秀選手賞争いは非常にハイレベルなものとなっている。
現在、PBA会員による投票が進行中であり、年間最優秀選手賞は今月中に発表される予定だ。タケットか、それとも他の候補が新たな歴史を刻むのか、多くのファンの注目が集まっている。