沖縄を代表する女子ボウラー、儀間奈菜美(22)が、9月21日に行われた第27回沖縄テレビ杯クイーンズカップボウリング大会で2年連続の優勝を果たした。昨年初めてタイトルを手にしてからわずか1年。若き挑戦者は、周囲の期待と重圧を力に変え、成長の証を鮮やかに示した。
大会には地元の幅広い世代から62名が参加。決勝戦の相手は昨年と同じ、4度の優勝経験を誇る川上奈緒(30)。女王の貫禄を備えた川上に対し、儀間は序盤から落ち着いた投球を続けた。6フレーム目からは次々とストライクを重ね、勝負を決定づける走りを見せる。
この1年間、儀間は技術面だけでなく精神面の強さを磨いてきた。苦しい場面でも笑顔を崩さず、仲間や家族、指導者の支えに感謝を忘れない姿勢が、彼女をひと回り大きく成長させた。本人も「環境と応援のおかげでここまで来られた」と語り、2連覇は決して一人では掴めなかったことを強調した。
経験豊富なライバルを乗り越え、堂々と女王の座を守った儀間。沖縄から全国へ、そして世界へ。彼女の歩みはまだ始まったばかりだ。成長の物語は続き、次なる挑戦の舞台でまた新たな一投を放つだろう。