お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが、9月30日深夜放送のバラエティ番組『にけつッ!!』(読売テレビ)に出演し、息子とのボウリング体験を通じて感じた子育ての難しさを語った。
ジュニアは、幼い息子にせがまれてボウリング場を訪れた際の出来事を紹介。1ゲーム目は楽しくプレーしたものの、2ゲーム目の7フレーム目に差しかかったところで、突然息子から「やーめよ」と言われたという。通常なら最後の10フレームまで投げるのが当たり前だが、途中でやめるという息子の言葉に、ジュニアはどう対応すべきか迷ったと語った。
「10フレームまでやらなあかんやろ」と常識的に叱るべきか、それとも「7フレームでやめる」という自由な発想を認めてあげるべきか。悩んだ末にジュニアは息子に最後まで投げさせたが、そのうえで「やめると言えるのもかっこいい」と考え、息子を責めることはなかった。
このエピソードに、番組MCのケンドーコバヤシは「偉いなジュニアさん。自分の子供やったら最後までやらせますわ」と感心。ジュニアは「常識」と「個性」のはざまで葛藤する親の気持ちを素直に語り、子育ての奥深さを改めて実感した様子だった。
普段は芸人として鋭いトークを見せるジュニアだが、父親としての顔をのぞかせた今回のトークは、多くの視聴者に共感を呼ぶ内容となった。子どもの自主性を尊重するか、社会的なルールを教えるかという選択は、親なら誰もが直面する課題であり、ジュニアの体験談はその難しさを象徴している。