アルヴィン・クヴァーンストロム、PBAスウェーデン・ウルフ大会を制す

アルヴィン・クヴァルンストレーム 写真:Storm Lucky Larsen Masters Instagram

スウェーデンの若手プロボウラー、アルヴィン・クヴァルンストレーム(Alvin Kvarnström)が、9月末にスウェーデン南部ナッショー(Nässjö)で開催された『PBAスウェーデン・ウルフナッショー2025』で見事優勝を果たした。勢いある投球と冷静なゲーム運びで強豪たちを次々と撃破し、念願のタイトルを掴み取った。

大会はPBAスウェーデンの主要シリーズのひとつとして行われ、国内外のトップ選手が集結。クヴァルンストレームは予選ラウンドから高スコアを連発し、300点も記録。予選をトップで通過し、ステップラダー方式の決勝に進んだ。

準決勝ではヨアキム・カールソン(Joachim Karlsson)を222対207で下し、続くステップではウィリアム・スヴェンソン(William Svensson)との激戦を制した。この試合でも再び300シリーズを叩き出す完璧な内容を見せ、会場を沸かせた。決勝の相手はスウェーデンを代表するスター、ジェスパー・スヴェンソン(Jesper Svensson)。プレッシャーのかかる一戦だったが、クヴァルンストレームは冷静な判断で196対160のスコアで勝利を決めた。

この優勝により、クヴァルンストレームは2027年にアメリカで行われるPBAツアー『ワールドシリーズ・オブ・ボウリング(WSOB)』への出場権を獲得した。試合後のインタビューで彼は「もともとWSOB出場を目標にしていたが、この勝利でその夢が現実のものになった。これからさらに練習を重ね、世界の舞台でも結果を残したい」と力強く語った。

今回のPBAスウェーデン・ウルフナッショーは、スウェーデン・ボウリング界の若手勢が存在感を示す場にもなった。クヴァルンストレームの二度にわたるパーフェクトゲームと安定した投球は、観客に強い印象を残した。彼の今後の飛躍が、北欧から世界へと波及していくことは間違いない。

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