2025年PBAプロボウラー賞金ランキングTOP10

2025年PBA年間最優秀選手賞の候補

2025年シーズンのPBAツアーも、世界トッププロボウラーたちによる熱戦が繰り広げられた。各選手が年間を通じて安定したプレーを見せ、注目の大会やメジャータイトルで活躍する姿がファンを魅了したシーズンとなった。

今回は、そんな熱戦を制した選手たちの中から2025年PBAプロボウラー賞金ランキングTOP10を紹介する。トップ選手たちの活躍ぶりを振り返り、シーズンのハイライトを確認していこう。


EJタケット 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

1位:EJタケット(437,540 USD・約6,600万円)

2025年シーズンのEJタケットは、まさに圧巻の強さを見せた。年間で4つのタイトルを獲得し、その中には『PBAワールドチャンピオンシップ』などのメジャータイトルも含まれる。

ツアーポイント34,690で首位、賞金総額43万7,540ドル、平均スコア229.69と、主要指標のほぼすべてでトップクラスの数値を記録した。安定感と爆発力を兼ね備えた内容で、2025年のPBAツアーを完全に支配したといってよい。

なかでも3月22日に行われた『PBAワールドチャンピオンシップ』では、ジェイソン・ベルモンテを242–222で下し、同大会3連覇を達成。ツアー史に残る偉業を打ち立てた。年間を通して複数のメジャータイトルを制したタケットは、同年の『PBA 年間最優秀選手(Chris Schenkel PBA Player of the Year)』も受賞。誰もが認めるシーズン王者として、圧倒的な存在感を示した。


イェスパー・スヴェンソン 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

2位:イェスパー・スヴェンソン(271,100 USD・約4,100万円)

イェスパー・スヴェンソンは 2025年4月20日、『PBAトーナムント・オフ・チャンピオンズ』にて、第1シードとして決勝に進出し、決勝戦でジェイコブ・バターフを221-197で破り、自身2度目のメジャータイトルを獲得しました。この勝利は彼の13回目のPBA ツアータイトルであり、賞金100,000ドルを獲得したものです。

さらに、5月24日に開催されたPBAプレーオフにおいて、7番シードから決勝進出を果たし、決勝でトップシードのタケットを3-1(レース・トゥー・スリー形式)で破って優勝を飾りました。

この2大会の優勝により、スヴェンソンは2025年ツアー終了時点で賞金ランキング2位(271,100ドル)に浮上し、ポイントランキングでも上位に食い込んでいます。


アンドリュー・アンダーソン 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet 

3位:アンドリュー・アンダーソン(193,520 USD・約2,900万円)

アンドリュー・アンダーソンは2025年6月8日、PBAツアー決勝大会を制覇し、今季2度目となるPBAツアータイトルを獲得しました。決勝では同シーズン外国でも好成績を残していたタケットを2ゲーム連取で下し、6番シードから優勝を果たしました。

さらに、同年9月27日には、『LBCナショナルチャンピオンシップ・クラッシュ決勝』でも優勝を飾り、賞金25,000ドルとデューク・トロフィー(通称:ザ・デューク)を手にしています。

2025年シーズンを通じて、アンダーソンはポイントランキングで2位に付け、「キャリア最高賞金」を記録したと伝えられています。賞金額は193,520ドル、平均スコアは225.03という記録となっており、これが彼のシーズンとしてのベストの数字という説明があります。

また、2025年のUSオープン予選では3日目終了時点でトップに立つなど、序盤から調子を掴んでおり、シーズンを通じて“復帰”を印象づける活躍を見せました。


ジェイソン・ベルモンテ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

4位:ジェイソン・ベルモンテ(190,835 USD・約2,900万円)

2025年2月8日(放送3月2日)に、ジェイソン・ベルモンテはビル・オニールとのペアでPBAダブルスチャンピオンシップを制しました。

また、3月20日に行われた『PBAワールドチャンピオンシップ』において、Belmonteは予選ラウンドを通じて6-2の勝敗記録、72ゲーム中・総ピン数17,252(+2,852)を記録し、トップシードとして決勝に進出しました。

シーズン通算では、平均スコア227.24を記録し、ポイントランキング3位(15,365ポイント)という成績を残したと報じられています。

賞金ランキングでは約190,835USDで上位常連の一角を維持しており、ツーハンドスタイルのパイオニアとして依然としてトップクラスの競技者であることを示しました。


グラハム・ファッハ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

5位:グラハム・ファッハ(147,925 USD・約2,200万円)

2025年1月25日、デルウェア州ミドルタウンで開催された『PBA Delaware Classic』の決勝戦で、グラハム・ファッハはトップシードのバターフを277-200で破って優勝し、PBAツアーで9年ぶりとなる自身2回目のタイトルを獲得しました。この勝利によって、彼は再びツアー優勝の舞台に返り咲いたことを明確に示しました。

さらに、2025年シーズンでは、ファッハはPBAポイントランキングで4位に入り、賞金ランキングでも5位に付ける成績を残した。このように、タイトル獲得とともにポイント・賞金の面でも上位に入り、2025年は彼にとって“再浮上の年”となったことが数字で裏付けられています。


クリス・ヴィア 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

6位:クリス・ヴィア(147,684 USD・約2,200万円)

クリス・ヴィアは2025年7月27日、『ストームPBA/PWBA がん撲滅支援大会(SABC Mixed Doubles)』にて、パートナーのブライアンナ・コテと共に優勝を果たしました。大会ではヴィアが2回の完璧な300ゲームを達成し、そのボーナス賞金を全額チャリティに寄付しています。

また、同シーズンの記録として、ヴィアは自身通算2回目のPBAツアータイトルを獲得し、2025年末時点で賞金ランキング上位に位置づけられています。

さらに、ヴィアは2025年9月23日、PBAから『トニー・レイエス コミュニティサービス賞』を受賞しました。この賞はPBAメンバーの中で年間を通じて卓越した奉仕活動・チャリティ貢献を行った選手に贈られるもので、ヴィアはSABC支援や『Bowlers to Veterans Link(ボウラーズ・トゥ・ベテランズ・リンク/退役軍人支援基金)』の公式アドバイザーとしての活動も評価されました。

このように、ヴィアは2025年シーズンを通じて、競技面でのタイトル獲得と、競技外での社会貢献の両面で実績を残しました。


イーサン・フィオーレ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

7位:イーサン・フィオーレ(145,365 USD・約2,200万円)

イーサン・フィオーレは、2025年4月13日に開催された『PBAプレヤーズチャンピオンシップ(ジャクソン・ミシガン)』で、決勝でライアン・バーンズを232-179で破って自身初のPBAツアータイトル、かつメジャータイトルを獲得しました。

また、この大会においてフィオーレは予選・マッチプレーを通じてトップシードを獲得する活躍を見せ、48ゲームの予選で平均約227を記録しました。

この優勝によりフィオーレは“若手ながら大舞台で勝ち切った”という証を立て、今後の飛躍が期待される選手となっています。加えて、2025年のこの勝利で賞金ランキングの上位にも名を連ねる結果となりました。


8位:ティム・フォイJr.(140,625 USD・約2,100万円)

2025年シーズンにおいて、ティム・フォイJr.は PBA公式サイトによれば「ツアー最多となる6回のトップ5入り」を記録し、2025年PBAツアーで2番目に多くのトップ5フィニッシュを達成しています。

また、3月6日開催の『PBAスコーピオンチャンピオンシップ予選』では、12ゲーム合計で2,891ピン(+491)を叩き出し、240を超える平均スコアでフィールドをリードしました。

その結果、2025年のポイントランキングでは5位となる15,020ポイントを獲得し、賞金ランキングにおいてもトップ10入りを果たしています。

このように、フォイJr.は「優勝こそなかったが、上位入賞を継続して果たしたことで安定した上位争い選手」として、2025年シーズンを通じて存在感を示しました。


ジェイコブ・バターフ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet 

9位:ジェイコブ・バターフ(115,455 USD・約1,700万円)

ジェイコブ・バターフは2025年4月20日『PBAトーナムント・オフ・チャンピオンズ』の決勝戦で、決勝進出まで5連勝というハードな道のりを経てトップシードのスヴェンソンに221-197で敗れ、準優勝を記録しました。また、この大会では準決勝を経て決勝に進出するなど、主要メジャー大会において高い競技レベルを示しました。

年間を通じて、バターフは2025年の賞金ランキングでトップ10入りを果たしました。これにより、準優勝だけでなく年間通して安定した成績を残していることが数字からも裏付けられ、次シーズンの飛躍が期待される選手であることが明らかです。


アンソニー・シモンセン 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet 

10位:アンソニー・シモンセン(111,350 USD・約1,700万円)

アンソニー・シモンセンは、2025シーズンの賞金ランキングでトップ10入りを果たしました。公式のシーズンレビューでは、ポイントランキング9位(13,015ポイント)という数値が記録されています。

また、3月30日に開催された『2025 USBCマスターズ』決勝戦では優勝したゲイリー・ヘインズに192-186で敗れ、準優勝という成績を残しました。

しかしながら、確認できる範囲では2025年におけるメジャータイトル獲得や多数の優勝回数の伸びは記録されておらず、トップ10入りを維持しているものの、飛び抜けた優勝実績が見えない静かなシーズンと位置づけられます。このため、シモンセンは依然として上位争いの実力者であり続けていますが、2025年には勝利を積み上げてトップを奪取する段階には至らなかったと言えるでしょう。


2025年シーズンの賞金ランキングTOP10は、タケットをはじめとするトップ選手たちの安定感と爆発力が際立った結果となった。各選手がメジャータイトルや高ポイント獲得を通じて実力を示し、ツアー全体を盛り上げた一年となったことは間違いない。

また、若手や復帰勢の活躍も見逃せない。フィオーレやフォイJr.などは初優勝や安定した上位入賞で存在感を示し、ベテラン勢との競争をさらに激化させた。これらの結果は、2026年シーズンへの期待を大きく高めるものであり、次なる戦いにも注目が集まるシーズンの締めくくりとなった。

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