アメリカ・ネバダ州リノで開催中の「IBF世界シニア選手権2025」で、イングランド代表チームに不運な出来事が続いている。男子代表のローレンス・エリス選手が滞在中に脳卒中を発症し、さらに女子代表のキム・オークリー選手も足の骨折によりチーム戦の出場を断念する事態となった。
イングランドボウリング協会(BTBA)は現地から公式声明を発表し、「ローレンス・エリス選手はアメリカ滞在中に脳卒中を患いましたが、順調に回復しており、まもなく退院できる見込みです。世界中の仲間たちから寄せられた温かい励ましに深く感謝しています」と報告した。BTBAのジェフ・ブラウン会長は「幸いにも回復が早く、本人も前向きに治療に取り組んでいる」とコメントしている。
一方、同協会は続けてもう一つの残念なニュースを発表。女子代表のキム・オークリー選手が足を骨折し、チーム戦への出場が不可能となったことを明らかにした。「このような知らせを伝えるのは非常に残念です。キムの早期回復を心から願っています」との声明を出している。
イングランド代表は両選手の欠場により、今大会の後半戦に向けて苦しい状況を強いられることになるが、チーム関係者は「選手たちの健康が最優先」と強調。残るメンバーが一丸となって戦う姿勢を見せている。