【2026】io.LEAGUE全5クラブ別、プロボウラー完全ガイド

io.LEAGUE(アイオーリーグ)

プロボウリングの新しい観戦様式として定着した『io.LEAGUE』。地域とファンに根ざしたクラブ制、男女混成の選手構成、シーズンを通じて積み上げる物語性。こうした特徴が相まって、競技としての奥行きとエンタメ性を高い次元で両立している。2026シーズンは、各クラブが「勝ち筋」をより明確化し、編成コンセプトの色が一段と濃く出た年だ。

本稿では、その2026シーズンを戦う全5クラブのメンバーを、クラブ単位で整理して紹介する。単なる名鑑にとどまらず、各選手のプレースタイル、キャリアのハイライト、直近シーズンの注目ポイントまでを簡潔に押さえ、ロスター表だけでは見えてこない“戦い方のイメージ”を掴める構成にした。

観戦前の予習にも、試合中の“手元ガイド”にも使いやすいよう、クラブ→選手の順で読み進めやすく編集している。推しクラブのチェックはもちろん、対戦相手の強み・弱みを知るヒントとしても活用してほしい。ここから先は、各クラブの顔ぶれと戦力像を一気に見ていく。


エンブレイズ東京

エンブレイズ東京

姫路麗

1978年3月21日、大阪府池田市に生まれた姫路麗は、2000年に日本プロボウリング協会(JPBA)第33期生としてプロ入りした右投げのトッププロボウラーである。身長160cm、血液型はB型。現在はフリーで活動しながら、JPBA副会長も務めている。

幼少期はクラシックバレエに打ち込み、宝塚音楽学校を志したが、その夢は叶わなかった。転機となったのは、母と祖父に連れられて訪れたボウリング場での出会いだ。そこで北野周一プロの助言を受け、プロボウラーを目指すことを決意。3度目の挑戦でプロテストに合格し、華麗なキャリアの第一歩を踏み出した。

競技実績は圧倒的で、2008年、2015年、2019年など複数年にわたりポイント・賞金・アベレージの三冠を制覇。2019年には女子プロ史上9人目となる永久シード権を獲得した。通算優勝回数は30回を超え、パーフェクトゲームは17回にのぼるなど、日本女子ボウリング界を代表する存在として輝き続けている。

坂本かや

神奈川県相模原市生まれの坂本かやは、2000年1月17日生まれ。2016年、わずか16歳でJPBA第49期生としてプロ入りし、永山コパボウルに所属している。身長158cm、右投げ、血液型はA型。

アマチュア時代から注目を集め、プロ入り直後の2016年には新人戦でプロ初勝利を挙げた。2020年には『JPBA WOMENS ALL☆STAR GAME』『六甲クイーンズオープントーナメント』『CRYSTAL CUP』で3連勝を達成するという快挙を成し遂げた。以降も東海オープンやTHE OPENなどでタイトルを重ね、通算7勝を飾る実力派である。

年間ランキングでも常に上位に名を連ね、2020/21年、2022年、2023年には連続で女子ランキング2位を獲得。また、2025年シーズンの最新統計では現在11位と、着実な活躍を続けている。

越智真南

愛媛県出身の越智真南は、2000年2月12日生まれ。2018年にJPBA第51期生としてプロ入りし、平和島スターボウル/ABSに所属している。身長153cmの右投げで、血液型はA型。師匠は桧垣哲也氏で、「努力は必ず報われる」を座右の銘に掲げ、着実にキャリアを築いてきた。

プロ入り前は10歳でボウリングを始め、高校時代には愛媛国体に出場し、個人優勝と団体準優勝を果たすなど若くして頭角を現した。プロテストではトップ合格を果たし、デビュー間もなくラウンドワンJPBA決勝大会で堂々の3位入賞を果たした。

これまでの優勝歴はまだないものの、着実に実績を積み重ねており、今後さらなる飛躍が期待される存在だ。

水野耕佑

1996年8月14日、千葉県に生まれた水野耕佑は、2017年にJPBA第56期生としてプロ入りした右投げのプロボウラーである。身長175cm、体重約60kg、血液型はA型。岩屋キャノンボウルに所属し、用品契約は株式会社サンブリッジ。

幼少期から運動全般に親しみ、なかでもボウリングとの出会いが転機となった。師匠である水野成祐プロの指導を受け、地道な練習を重ねてプロテストに挑戦。見事一発合格を果たし、プロとしてのキャリアをスタートさせた。座右の銘は「練習!練習!練習!そして練習!」という熱意あふれる言葉である。

競技実績では公式戦通算4勝を挙げ(2025年には『JPBAシーズントライアル2025 オータムシリーズC』)、パーフェクトゲームも記録。堅実なフォームと安定感ある投球で信頼を集め、今後さらなる飛躍が期待される選手である。

藤村隆史

神奈川県静岡県出身、1994年3月15日生まれの藤村隆史は、2018年に日本プロボウリング協会(JPBA)第57期生としてプロ入りした右投げの男子プロボウラーである。所属は株式会社コロナワールド、用品契約はABS。身長174 cm、体重65kg、血液型A型。

プロ入り後、公式戦での優勝回数は1回(シーズントライアル優勝1回を含む)である。通算総ゲーム数1,309、通算アベレージ209.86点、公認パーフェクト4回、7-10スプリットメイド2回という記録を残している。

近年の成績では、2023年に年間6位(ゲーム数244、アベレージ217.27点)というキャリアハイを記録し、2024年も23位(ゲーム数208、アベレージ210.13点)と上位を維持している。

坂本就馬

神奈川県出身の坂本就馬は、2002年6月4日生まれの若手プロボウラー。2021年にJPBA第59期生としてプロ入りし、永山コパボウルに所属している。身長163cm、右投げ、血液型はA型。トレーニングを趣味・特技とするアスリート体型が魅力だ。

プロ入り後は着実に実績を積み、公式戦ではすでに2勝を挙げている。また、公認パーフェクトゲームも3回達成している。

近年のランキングでは、2023年に10位に食い込むなど上位常連の一人だ。2025年現在は6位であり、6月のJPBAプレイヤーズトーナメント「選抜B」で優勝し、波に乗る活躍を見せている。


ピーナッツ千葉

ピーナッツ千葉

本間成美

秋田県出身、1990年2月3日生まれの本間成美は、2014年にJPBA第47期生としてプロ入りし、アイキョーボウルに所属(12月末まで)、用品契約はレジェンドスターと安定した環境で活躍する右投げのプロボウラーだ。

元々はエステサロンで働いていた本間プロは、偶然のきっかけからボウリングに興味を持ち、LBOで頭角を現した。2012年にはテレビ番組『ストライク・ガール』のシンデレラトーナメントで優勝し、2014年にJPBAプロテストに合格。その後、P★リーグにも参戦し、『アプローチのアイドル』として注目を集めた。

YouTube『本間成美のなるなるチャンネル』やSNSでも積極的に情報発信を行い、自らの個性と魅力を活かしてファンと交流。彼女の明るさや親しみやすいキャラクターは多くのファンに支持されている。

川﨑由意

千葉県市川市出身、1993年12月2日生まれの川﨑由意は、駒澤大学在学中の2015年にJPBA第48期生としてプロ入りを果たした。右投げ、身長156cmで、永久A級ライセンス保持者としても知られている。

プロ入り後の活躍は目覚ましく、2019年にプロボウリングレディース新人戦で公式戦初優勝を飾り、2020年には大岡産業レディースでレギュラーシーズン初優勝を達成。さらに2022年には『グリコセブンティーンアイス杯』でパーフェクトゲームと800シリーズを達成し、完全優勝を成し遂げるなど華麗な戦績を重ねている。

ボウリング界での愛称は『おにぎりプロボウラー』。ストライク時に両手で三角形を作る“おにぎりポーズ”がトレードマークで、P★リーグでも『KAWAYUIポップガール』として人気を博している。地元千葉県のアイキョーボウルと専属契約(用品契約はサンブリッジ)を結び、エンターテインメント性と実力を両立させた存在感でファンから厚い支持を得ている。

岩見彩乃

千葉県千葉市出身、1989年4月15日生まれの岩見彩乃は、2015年にJPBA第48期生としてプロ入りを果たした。所属はアイキョーボウル(10月末まで)、用品契約はサンブリッジ。愛称は『のいちゃん』で、『型破りなバックアッパー』の異名を持つ独特なスタイルで知られている。

プロ入りのきっかけは、アマチュア時代に『次世代P★リーガー発掘プロジェクト』に合格したこと。それ以来、P★リーグに出演し、バックアップボールによる型破りな投球スタイルで注目を集め、第69戦で初優勝を飾った。

YouTubeやブログ、SNSも精力的に活用し、ファンとの接点を大切にしている。また、2025年の『大岡産業レディースオープントーナメント』では堂々の5位入賞を果たし、現在も競技シーンで存在感を放ち続ける人気プロである。

堀井春花

滋賀県出身、1999年1月5日生まれの堀井春花は、2021年にJPBA第53期生としてプロ入りした左投げの女子プロボウラーである。所属はJ-Bowl御坊店、用品契約はレジェンドスター。身長156cm、血液型はB型で、関西・東地区に所属している。

プロ入り後、公式戦での優勝回数は3回を数え、公認パーフェクトは2回を記録している。総ゲーム数996、トータルピン208,231、通算アベレージは209.06と高水準を維持しており、安定した投球力が持ち味である。2024年シーズンには年間ランキング3位(アベレージ211.35)を記録し、自己最高成績を残した。

2025年シーズンも堅調に推移しており、年間順位15位、アベレージ208.29をマーク。特に『2025宮崎プロアマオープン』では3位入賞を果たし、実力の安定感を証明した。その他、『六甲クイーンズオープン』『山梨レディースプロボウリングトーナメント2025』などでも上位に食い込み、次世代を代表する女子左腕として注目されている。

趣味は読書で、水泳・バスケットボール・サッカーの経験もある多才なアスリート。冷静な試合運びと確かな技術で、今後のツアーでも上位争いが期待される選手である。

小林哲也

埼玉県出身、1986年11月20日生まれの小林哲也は、2009年にJPBA第48期生としてプロ入りした。イリスボウル、株式会社コロナワールド、しんじ湖ボウルを拠点にしながら、用品契約はSTEEL SPORTSという環境で活躍する左投げの実力派男子プロである。

YouTubeチャンネル『KobaTV(ボウリング大学)』を運営し、投球理論の解説や新製品レビューなどを発信。自身の座右の銘は「Morning Training, Evening Training(朝鍛夕練)」で、日々技術向上に努める姿勢が多くの支持を集めている。

競技者としての顔に加え、YouTubeやショップ運営など幅広い活動を通じてファンとの接点を広げるプロボウラーの一人である。

森本健太

愛知県出身の森本健太は、1995年8月29日生まれ。2012年にJPBA第51期生としてプロ入りし、現在は蒲田イモンボウルに所属、ハイスポーツ社と用品契約を結んで活動している。

利き腕は左で、身長172cm、体重78kg、血液型はA型。複数の師匠の指導を受けながら堅実で洗練された投球スタイルを追求してきた。趣味はテレビドラマ鑑賞で、座右の銘は「金色になれ」。個性と信念を併せ持つプロボウラーだ。

2025年春には「JPBAシーズントライアル2025 スプリングシリーズA」で劇的な優勝を果たし、自身5度目となるシーズントライアル制覇を成し遂げた。安定した投球と勝負強さを武器に、ここ数年注目を集め続けている存在である。

藤井信人

神奈川県出身、1987年9月2日生まれの藤井信人は、2013年にJPBA第52期生としてプロ入りを果たし、ITカンファー株式会社およびハイ・スポーツ社と契約して活動している右投げの実力派プロである。

特筆すべきは、プロ入り初年度に全日本プロボウリング選手権大会で優勝を飾ったこと。その後も多数の優勝や好成績を重ね、2022年には『関西オープン』『ドリームマッチ』『SSSカップ』『全日本プロ選手権大会』の4冠王に輝くなど、輝かしい実績を誇っている。

YouTubeチャンネル『のぶけんボウリング』を共同運営し、投球動画やボールレビューなどの発信活動にも力を注ぐ。YouTubeやSNSを通じてファンとの交流を深める姿も魅力のひとつとなっている。

宮澤拓哉

群馬県出身、1996年10月21日生まれの宮澤拓哉は、2023年に第61期生としてプロ入りした右投げの男子プロボウラーである。所属はパークレーン高崎/上武大学、用品契約はサンブリッジを結んでいる。ライセンス番号は1445で、地区は北関東だ。

公式戦における優勝回数は3回(そのうちシーズントライアル1回)であり、通算ゲーム数541、トータルピン118,830、通算アベレージ219.64を誇る。公認パーフェクトゲームは3回記録しており、安定感と勝負強さが数値にも表れている。

近年の成績では、2025年シーズンで年間2位(ゲーム数184、ポイント2,243、アベレージ220.39)と飛躍を遂げ、2024年は年間7位(ゲーム数185、アベレージ215.37)と成長軌道にある。

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