プロボウリングの新しい観戦様式として定着した『io.LEAGUE』。地域とファンに根ざしたクラブ制、男女混成の選手構成、シーズンを通じて積み上げる物語性。こうした特徴が相まって、競技としての奥行きとエンタメ性を高い次元で両立している。2026シーズンは、各クラブが「勝ち筋」をより明確化し、編成コンセプトの色が一段と濃く出た年だ。
本稿では、その2026シーズンを戦う全5クラブのメンバーを、クラブ単位で整理して紹介する。単なる名鑑にとどまらず、各選手のプレースタイル、キャリアのハイライト、直近シーズンの注目ポイントまでを簡潔に押さえ、ロスター表だけでは見えてこない“戦い方のイメージ”を掴める構成にした。
観戦前の予習にも、試合中の“手元ガイド”にも使いやすいよう、クラブ→選手の順で読み進めやすく編集している。推しクラブのチェックはもちろん、対戦相手の強み・弱みを知るヒントとしても活用してほしい。ここから先は、各クラブの顔ぶれと戦力像を一気に見ていく。

エンブレイズ東京
姫路麗
1978年3月21日、大阪府池田市に生まれた姫路麗は、2000年に日本プロボウリング協会(JPBA)第33期生としてプロ入りした右投げのトッププロボウラーである。身長160cm、血液型はB型。現在はフリーで活動しながら、JPBA副会長も務めている。
幼少期はクラシックバレエに打ち込み、宝塚音楽学校を志したが、その夢は叶わなかった。転機となったのは、母と祖父に連れられて訪れたボウリング場での出会いだ。そこで北野周一プロの助言を受け、プロボウラーを目指すことを決意。3度目の挑戦でプロテストに合格し、華麗なキャリアの第一歩を踏み出した。
競技実績は圧倒的で、2008年、2015年、2019年など複数年にわたりポイント・賞金・アベレージの三冠を制覇。2019年には女子プロ史上9人目となる永久シード権を獲得した。通算優勝回数は30回を超え、パーフェクトゲームは17回にのぼるなど、日本女子ボウリング界を代表する存在として輝き続けている。
坂本かや
神奈川県相模原市生まれの坂本かやは、2000年1月17日生まれ。2016年、わずか16歳でJPBA第49期生としてプロ入りし、永山コパボウルに所属している。身長158cm、右投げ、血液型はA型。
アマチュア時代から注目を集め、プロ入り直後の2016年には新人戦でプロ初勝利を挙げた。2020年には『JPBA WOMENS ALL☆STAR GAME』『六甲クイーンズオープントーナメント』『CRYSTAL CUP』で3連勝を達成するという快挙を成し遂げた。以降も東海オープンやTHE OPENなどでタイトルを重ね、通算7勝を飾る実力派である。
年間ランキングでも常に上位に名を連ね、2020/21年、2022年、2023年には連続で女子ランキング2位を獲得。また、2025年シーズンの最新統計では現在11位と、着実な活躍を続けている。
越智真南
愛媛県出身の越智真南は、2000年2月12日生まれ。2018年にJPBA第51期生としてプロ入りし、平和島スターボウル/ABSに所属している。身長153cmの右投げで、血液型はA型。師匠は桧垣哲也氏で、「努力は必ず報われる」を座右の銘に掲げ、着実にキャリアを築いてきた。
プロ入り前は10歳でボウリングを始め、高校時代には愛媛国体に出場し、個人優勝と団体準優勝を果たすなど若くして頭角を現した。プロテストではトップ合格を果たし、デビュー間もなくラウンドワンJPBA決勝大会で堂々の3位入賞を果たした。
これまでの優勝歴はまだないものの、着実に実績を積み重ねており、今後さらなる飛躍が期待される存在だ。
水野耕佑
1996年8月14日、千葉県に生まれた水野耕佑は、2017年にJPBA第56期生としてプロ入りした右投げのプロボウラーである。身長175cm、体重約60kg、血液型はA型。岩屋キャノンボウルに所属し、用品契約は株式会社サンブリッジ。
幼少期から運動全般に親しみ、なかでもボウリングとの出会いが転機となった。師匠である水野成祐プロの指導を受け、地道な練習を重ねてプロテストに挑戦。見事一発合格を果たし、プロとしてのキャリアをスタートさせた。座右の銘は「練習!練習!練習!そして練習!」という熱意あふれる言葉である。
競技実績では公式戦通算4勝を挙げ(2025年には『JPBAシーズントライアル2025 オータムシリーズC』)、パーフェクトゲームも記録。堅実なフォームと安定感ある投球で信頼を集め、今後さらなる飛躍が期待される選手である。
藤村隆史
神奈川県静岡県出身、1994年3月15日生まれの藤村隆史は、2018年に日本プロボウリング協会(JPBA)第57期生としてプロ入りした右投げの男子プロボウラーである。所属は株式会社コロナワールド、用品契約はABS。身長174 cm、体重65kg、血液型A型。
プロ入り後、公式戦での優勝回数は1回(シーズントライアル優勝1回を含む)である。通算総ゲーム数1,309、通算アベレージ209.86点、公認パーフェクト4回、7-10スプリットメイド2回という記録を残している。
近年の成績では、2023年に年間6位(ゲーム数244、アベレージ217.27点)というキャリアハイを記録し、2024年も23位(ゲーム数208、アベレージ210.13点)と上位を維持している。
坂本就馬
神奈川県出身の坂本就馬は、2002年6月4日生まれの若手プロボウラー。2021年にJPBA第59期生としてプロ入りし、永山コパボウルに所属している。身長163cm、右投げ、血液型はA型。トレーニングを趣味・特技とするアスリート体型が魅力だ。
プロ入り後は着実に実績を積み、公式戦ではすでに2勝を挙げている。また、公認パーフェクトゲームも3回達成している。
近年のランキングでは、2023年に10位に食い込むなど上位常連の一人だ。2025年現在は6位であり、6月のJPBAプレイヤーズトーナメント「選抜B」で優勝し、波に乗る活躍を見せている。

ピーナッツ千葉
本間成美
秋田県出身、1990年2月3日生まれの本間成美は、2014年にJPBA第47期生としてプロ入りし、アイキョーボウルに所属(12月末まで)、用品契約はレジェンドスターと安定した環境で活躍する右投げのプロボウラーだ。
元々はエステサロンで働いていた本間プロは、偶然のきっかけからボウリングに興味を持ち、LBOで頭角を現した。2012年にはテレビ番組『ストライク・ガール』のシンデレラトーナメントで優勝し、2014年にJPBAプロテストに合格。その後、P★リーグにも参戦し、『アプローチのアイドル』として注目を集めた。
YouTube『本間成美のなるなるチャンネル』やSNSでも積極的に情報発信を行い、自らの個性と魅力を活かしてファンと交流。彼女の明るさや親しみやすいキャラクターは多くのファンに支持されている。
川﨑由意
千葉県市川市出身、1993年12月2日生まれの川﨑由意は、駒澤大学在学中の2015年にJPBA第48期生としてプロ入りを果たした。右投げ、身長156cmで、永久A級ライセンス保持者としても知られている。
プロ入り後の活躍は目覚ましく、2019年にプロボウリングレディース新人戦で公式戦初優勝を飾り、2020年には大岡産業レディースでレギュラーシーズン初優勝を達成。さらに2022年には『グリコセブンティーンアイス杯』でパーフェクトゲームと800シリーズを達成し、完全優勝を成し遂げるなど華麗な戦績を重ねている。
ボウリング界での愛称は『おにぎりプロボウラー』。ストライク時に両手で三角形を作る“おにぎりポーズ”がトレードマークで、P★リーグでも『KAWAYUIポップガール』として人気を博している。地元千葉県のアイキョーボウルと専属契約(用品契約はサンブリッジ)を結び、エンターテインメント性と実力を両立させた存在感でファンから厚い支持を得ている。
岩見彩乃
千葉県千葉市出身、1989年4月15日生まれの岩見彩乃は、2015年にJPBA第48期生としてプロ入りを果たした。所属はアイキョーボウル(10月末まで)、用品契約はサンブリッジ。愛称は『のいちゃん』で、『型破りなバックアッパー』の異名を持つ独特なスタイルで知られている。
プロ入りのきっかけは、アマチュア時代に『次世代P★リーガー発掘プロジェクト』に合格したこと。それ以来、P★リーグに出演し、バックアップボールによる型破りな投球スタイルで注目を集め、第69戦で初優勝を飾った。
YouTubeやブログ、SNSも精力的に活用し、ファンとの接点を大切にしている。また、2025年の『大岡産業レディースオープントーナメント』では堂々の5位入賞を果たし、現在も競技シーンで存在感を放ち続ける人気プロである。
堀井春花
滋賀県出身、1999年1月5日生まれの堀井春花は、2021年にJPBA第53期生としてプロ入りした左投げの女子プロボウラーである。所属はJ-Bowl御坊店、用品契約はレジェンドスター。身長156cm、血液型はB型で、関西・東地区に所属している。
プロ入り後、公式戦での優勝回数は3回を数え、公認パーフェクトは2回を記録している。総ゲーム数996、トータルピン208,231、通算アベレージは209.06と高水準を維持しており、安定した投球力が持ち味である。2024年シーズンには年間ランキング3位(アベレージ211.35)を記録し、自己最高成績を残した。
2025年シーズンも堅調に推移しており、年間順位15位、アベレージ208.29をマーク。特に『2025宮崎プロアマオープン』では3位入賞を果たし、実力の安定感を証明した。その他、『六甲クイーンズオープン』『山梨レディースプロボウリングトーナメント2025』などでも上位に食い込み、次世代を代表する女子左腕として注目されている。
趣味は読書で、水泳・バスケットボール・サッカーの経験もある多才なアスリート。冷静な試合運びと確かな技術で、今後のツアーでも上位争いが期待される選手である。
小林哲也
埼玉県出身、1986年11月20日生まれの小林哲也は、2009年にJPBA第48期生としてプロ入りした。イリスボウル、株式会社コロナワールド、しんじ湖ボウルを拠点にしながら、用品契約はSTEEL SPORTSという環境で活躍する左投げの実力派男子プロである。
YouTubeチャンネル『KobaTV(ボウリング大学)』を運営し、投球理論の解説や新製品レビューなどを発信。自身の座右の銘は「Morning Training, Evening Training(朝鍛夕練)」で、日々技術向上に努める姿勢が多くの支持を集めている。
競技者としての顔に加え、YouTubeやショップ運営など幅広い活動を通じてファンとの接点を広げるプロボウラーの一人である。
森本健太
愛知県出身の森本健太は、1995年8月29日生まれ。2012年にJPBA第51期生としてプロ入りし、現在は蒲田イモンボウルに所属、ハイスポーツ社と用品契約を結んで活動している。
利き腕は左で、身長172cm、体重78kg、血液型はA型。複数の師匠の指導を受けながら堅実で洗練された投球スタイルを追求してきた。趣味はテレビドラマ鑑賞で、座右の銘は「金色になれ」。個性と信念を併せ持つプロボウラーだ。
2025年春には「JPBAシーズントライアル2025 スプリングシリーズA」で劇的な優勝を果たし、自身5度目となるシーズントライアル制覇を成し遂げた。安定した投球と勝負強さを武器に、ここ数年注目を集め続けている存在である。
藤井信人
神奈川県出身、1987年9月2日生まれの藤井信人は、2013年にJPBA第52期生としてプロ入りを果たし、ITカンファー株式会社およびハイ・スポーツ社と契約して活動している右投げの実力派プロである。
特筆すべきは、プロ入り初年度に全日本プロボウリング選手権大会で優勝を飾ったこと。その後も多数の優勝や好成績を重ね、2022年には『関西オープン』『ドリームマッチ』『SSSカップ』『全日本プロ選手権大会』の4冠王に輝くなど、輝かしい実績を誇っている。
YouTubeチャンネル『のぶけんボウリング』を共同運営し、投球動画やボールレビューなどの発信活動にも力を注ぐ。YouTubeやSNSを通じてファンとの交流を深める姿も魅力のひとつとなっている。
宮澤拓哉
群馬県出身、1996年10月21日生まれの宮澤拓哉は、2023年に第61期生としてプロ入りした右投げの男子プロボウラーである。所属はパークレーン高崎/上武大学、用品契約はサンブリッジを結んでいる。ライセンス番号は1445で、地区は北関東だ。
公式戦における優勝回数は3回(そのうちシーズントライアル1回)であり、通算ゲーム数541、トータルピン118,830、通算アベレージ219.64を誇る。公認パーフェクトゲームは3回記録しており、安定感と勝負強さが数値にも表れている。
近年の成績では、2025年シーズンで年間2位(ゲーム数184、ポイント2,243、アベレージ220.39)と飛躍を遂げ、2024年は年間7位(ゲーム数185、アベレージ215.37)と成長軌道にある。

ゼクス大阪
寺下智香
北海道静内町出身、1994年8月16日生まれの寺下智香プロは、2014年にJPBA第47期生としてプロ入りし、現在は神戸六甲ボウルに所属、用品契約はサンブリッジ。右投げ、身長157cm、血液型O型で、永続的なA級ライセンスを保持する実力派プロである。
デビュー直後のプロテストではトップ合格を果たし、同年にはレディース新人戦で初優勝。さらに2015年には『ROUND1 Cup Ladies』で勝利を飾った。迅速な成績向上により「新人賞」を受賞し、すぐにトップシードとして活躍を確立した。また、P★Leagueでは『道産子アスリート』のキャッチフレーズで人気を博し、複数回の上位進出を果たしている。
公式戦では通算7回の優勝を記録し、安定した実力を発揮し続けるトッププロの一人だ。2025年の年間ポイントランキングでは4位に入り、さらなる躍進が期待されている。
久保田彩花
奈良県奈良市出身の久保田彩花は、1996年1月27日生まれ。2015年にJPBA第48期生としてプロ入りし、現在は相模原パークレーンズに所属、用品契約はABS。右投げ、身長158cm、血液型はB型。『あやふぁー』の愛称で親しまれ、フリー時代も含め着実にキャリアを築いてきた実力派だ。
デビュー後すぐに結果を残し、2017年にはJPBA創立50周年記念大会と宮崎プロアマオープンで連続優勝を達成し、公式戦2勝目を獲得。その後も各大会で安定した成績を残し、5年連続のトップシード取得により女子プロ100人目の永久A級ライセンスを授与された。
公式戦では通算優勝10回を誇り、揺るぎない実力を示している。2025年シーズンはポイントランキング1位で好調を維持。さらに宮崎オープンや六甲クイーンズなど複数の大会で優勝を飾り、まさに現在進行形で輝くトッププロの一人である。
石田万音
兵庫県出身、2005年4月17日生まれ。右投げ、身長156cm、血液型A型。2023年にJPBA第55期生としてプロ入りし、所属はアルゴセブン/ハイ・スポーツ社、用品契約はハイ・スポーツ社となっている。
プロ入り以来は急速に頭角を現し、アマチュア時代からの実力をプロの舞台でも発揮してきた。公式戦通算では総ゲーム数682、トータルピン148,285、通算アベレージ217.42を記録しており、公認パーフェクト(300)は4回を達成しているなど、スコア面でも高いポテンシャルを示している。
2025年シーズンには『山梨レディースプロボウリングトーナメント』で優勝を飾り、続く『ROUND1グランドチャンピオンシップ2025 JPBA決勝大会』でも優勝を果たすなど、一気にトップ戦線へと駆け上がった。
小原照之
神奈川県出身、1973年8月18日生まれの男子プロボウラーである。1993年にJPBA第32期生としてプロ入りし、所属はスターレーン、用品契約はサンブリッジ。利き腕は左で、身長174 cm、血液型A型というプロフィールである。
公式戦における優勝回数は7回(うちシーズントライアル優勝6回)で、通算総ゲーム数7,117、トータルピン数1,519,740、通算アベレージは213.53点を記録しており、ベテランながら安定した実績を残している。
近年の成績では、2022年に年間4位・アベレージ223.13点という好成績を挙げ、2024年にも年間10位・アベレージ210.20点に入るなど、熟練の技術で上位を維持している。
今後もその “左利きレフティー” ならではの軸のぶれないフォームと経験に裏打ちされた判断力が武器となり、競技現役としてさらに存在感を示すことが期待されるプロボウラーである。
安里秀策
沖縄県出身、1991年7月2日生まれの安里秀策は、2021年にJPBA第59期生としてプロ入りした。所属は株式会社コロナワールド、用品契約も同社で、右投げ、身長165cm、血液型AB型。ナショナルチームでの経験を持ち、精密なコントロールと鋭いキレを両立させた投球で注目を集める実力派プロボウラーである。
プロ入り後は順調にキャリアを積み重ね、2021年のプロテストでトップ合格を果たすと、わずか数年で男子ツアーの中心選手へと成長。公式戦優勝1回を含む安定した戦績を重ね、特に2024年シーズンは平均スコア215.74、トータルピン49,189という高いアベレージを記録。各大会で上位入賞を繰り返し、男子プロボウリング界の勢力図を塗り替える存在となった。
そして2025年シーズン、遂にJPBA男子ポイントランキングで堂々の第1位に立ち、名実ともに日本男子ボウリング界のトップに君臨。冷静沈着なプレースタイルと、勝負どころで見せる大胆な攻めの投球が持ち味で、ファンからの信頼も厚い。趣味は家具作りやDIYで、穏やかな性格と確かな技術力のギャップも魅力の一つ。今後の国内外でのさらなる飛躍が期待されるトッププロだ。
大久保雄矢
1997年6月2日生まれ、奈良県出身のプロボウラー。左利きで身長174cm。プロ入りは2022年のJPBA第60期生で、所属はプロショップ・エム エムボウル。ライセンス番号は1429。公式プロフィールでは通算優勝回数1回(シーズントライアルでの優勝)と記録されている。
公式戦での実績は着実で、通算総ゲーム数905、トータルピン197,445、通算アベレージ218.17を記録している。公認パーフェクト(300)を4度達成しており、7-10スプリットメイドは2回と多彩な実戦経験を積んでいる。年度別では2024年はランキング5位と好成績を残している。
直近の大会成績としては、2025年1月31日の『JPBAシーズントライアル2025 ウィンターシリーズD』で優勝(アベレージ240.92)を飾り、同年も複数大会で上位に食い込む活躍を見せている。ほかにも2025年5月の大会で2位、秋のシーズントライアルでも上位入賞するなど、安定した成績で今後の更なる飛躍が期待される選手である。

愛媛オレンジサンダーズ
三浦美里
神奈川県出身の三浦美里は、1996年3月14日生まれ。2014年にJPBA第47期生としてプロ入りし、所属は株式会社ラウンドワンジャパン、用品契約はT×SPORTSという環境で活動している。
ボウリングを始めたきっかけは、両親がボウラーであった家庭環境にある。特に母親は競技ボウラーとして活躍しており、小さい頃から身近にボウリングがあった。プロ入り後は、2021年に『グリコセブンティーンアイス杯』で初優勝を飾り、翌2022年には『JPBA WOMEN’S ALL★STAR GAME』で2勝目を挙げた。
YouTubeチャンネルやSNS、公式サイトも運営し、チャレンジマッチやイベントを通じてファンと積極的に交流する姿勢が印象的だ。実力と親しみやすさを兼ね備えた人気プロボウラーである。
宇山侑花
宇山侑花は福岡県直方市出身、1996年4月11日生まれの女子プロボウラーである。2015年にJPBA第48期生としてプロ入りし、所属は小嶺シティボウル、用品契約はABS。利き腕は右、身長160cm、血液型はB型である。
2018年の『中日杯東海オープンボウリングトーナメント』でプロ初優勝を飾り、一気に注目を集めた。その後も堅実なプレースタイルで結果を残し、2021年の『コカ・コーラカップ 千葉オープン女子ボウリングトーナメント』でも優勝を果たしている。
年度別の成績でも安定した実績を残しており、2024年の通算アベレージは207.06、2025年は現時点でアベレージ203.36、年間順位29位などの数字が公式に報告されている。
浅田梨奈
長野県松本市出身、1990年10月30日生まれの浅田梨奈は、2015年にJPBA第48期生としてプロ入りし、イースタンスポーツ(スターレーン)に所属。用品契約はハイ・スポーツ社で、右投げのプロボウラーとして活動している。
小学5年生のころ、母親のすすめでボウリングを始め、ナショナルチームでも活躍。P★リーグでは『エンジェルスマイル』のキャッチフレーズで人気を博し、第23戦で初優勝を果たした。また、国体のボウリング競技PRポスターのモデルにも起用され、その可憐な姿で注目を集めた。
2023年には体調不良で一時プロ活動を休止したが、同年3月に「通院しながら」という条件で活動を再開。夏にはio.LEAGUEに所属する愛媛オレンジサンダースの一員として初参戦した。その後、2025年3月には再婚を報告するなど、公私ともに新たな一歩を踏み出している。
幸木百合菜
福岡県出身、2002年8月22日生まれ。2021年にJPBA第53期生としてプロ入り。神奈川・西地区に所属し、現在は相模原パークレーンズを拠点に活動。用品契約はサンブリッジ。左利きの小柄な選手(身長151 cm、血液型O型)で、音楽鑑賞を趣味にする明るいキャラクターが魅力。
YouTubeチャンネル『ゆりぽんチャンネル』やSNSでもファンとの交流を積極的に行っており、若手プロとして注目を集めている。P★リーグでは、2025年シリーズ第2戦で優勝を飾るなど、節目となる勝利を収めた。
2024年には『大岡産業レディース THE OPEN』で優勝し、自身2度目の公式戦タイトルを獲得。確かな実績を積み重ねており、今後のさらなる活躍が期待される存在である。
山本勲
神奈川県出身、1982年1月6日生まれの山本勲は、2005年にJPBA第44期生としてプロ入りし、現在は株式会社ABSに専属契約で所属する左投げの名手だ。身長162cm、体重85kg、血液型O型。“平常心”を座右の銘に掲げ、長年にわたり安定した競技を続けるベテランプロである。
プロ入り後は、2006年から2008年にかけて全日本プロボウリング選手権大会で史上初の3連覇を達成。その実力は群を抜いており、2008年には『ABSジャパンオープンボウリング選手権』の決勝でパーフェクトゲームを達成し、同大会でも連覇を飾る快挙を成し遂げた。
YouTubeチャンネル『ヤマモトタクシー』では、相澤英昭プロらとのゆるやかなボウリング談義を配信し、競技力に裏打ちされたトークでも人気を集めている。
山下昌吾
神奈川県出身、1983年2月20日生まれの山下昌吾は、2005年にJPBA第44期生としてプロ入りし、現在はタチバナボウルに所属。用品契約はハイ・スポーツ社で、安定した環境のもと競技に臨むベテランプロだ。身長182cm、体重85kg、右投げ、血液型B型という頼れる体格の持ち主で、座右の銘は「何事もやるしかない」。
プロ入りから20年以上の経験を持ち、2025年時点でも着実に実力と存在感を示し続けている。
YouTubeチャンネル『やまぴーちゃんねる』では、投球テクニックの解説や用具レビューなど幅広く配信。ファンとの交流を大切にしながら、情報発信にも力を入れる次世代のプロ像を体現している。
和田秀和
大阪府出身、1991年11月7日生まれの和田秀和は、2009年にJPBA第48期生としてプロ入り。現在は関西・南地区のボウルアロー八尾に所属し、用品契約はABSと結んで活動する右投げのプロボウラーだ。
身長169cm、体重63kg、血液型A型の体格を持ち、趣味はおつまみ作り。もともとは野球経験者という意外な経歴を持つ多才な人物である。
2025年には『ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING 2025 JPBA決勝大会 男子の部』で見事優勝を果たし、キャリアの新たな頂点を迎えた。冷静なゲーム展開と的確なレーン読みが光り、全国のファンから称賛を集めた。
近年はYouTubeやSNSを通じた情報発信にも積極的で、投球フォームの解説やトレーニング動画を配信。プロとしての経験を惜しみなく共有し、ファンとのつながりを深めている点も注目されている。

キングピンズ名古屋
松永裕美
山口県出身、1984年6月5日生まれ。2004年にJPBA第37期生としてプロ入りし、現在はアメリカンボウリングサービス(ABS)所属、小嶺シティボウルをスポンサーに活動する右投げのプロボウラー。プロ入り以来、長年にわたり女子ボウリング界を牽引してきたトッププレイヤーである。
2009年の『千葉女子オープン』で初優勝を果たすと、その後『全日本女子プロボウリング選手権』『ジャパンオープン』『六甲クイーンズオープン』など国内主要大会を次々と制覇。特に2010年代には無類の強さを誇り、シーズンタイトルやポイントランキング上位の常連として活躍した。通算優勝回数は16回を超え、女子プロ史上屈指の勝率を誇る。
力強い投球と冷静な試合運びが特徴で、どんな状況でも崩れない安定感が持ち味。P★リーグでも初期から活躍し、『博多のミラクルファイター』の愛称で親しまれている。近年もトップクラスのアベレージを維持し続け、経験と技術を兼ね備えた女子ボウリング界の象徴的存在である。
鶴井亜南
神奈川県横浜市出身、1995年8月7日生まれ。2014年にJPBA第47期生としてプロ入り。所属はABS、用品契約も同社。左投げ、身長162 cm、血液型O型。明るいキャラクターと攻撃的な投球スタイルで人気を集める女子プロボウラーである。
プロ入り後は公式戦での優勝こそまだ記録として少ないものの、P★リーグへの参戦では優勝を2回達成するなど強さを見せている。通算総ゲーム数1,182、通算アベレージ205.29を残すなど安定した成績を維持している。また、公認800シリーズを1回記録しており、長丁場でのスコアメイク力も備えている点が目立つ。
シーズン別では、2015年に年間順位15位(アベレージ208.45)という好成績を残したシーズンがあり、同年は大会を通じて安定したパフォーマンスを発揮したことが選手生活のハイライトの一つと言える。現在もリーグ戦やツアーで上位進出を目指しており、さらなる飛躍が期待される選手である。
緒方彩音
大阪府出身、2005年10月25日生まれ。2023年にJPBA第55期生としてプロ入りし、現在は 株式会社コロナワールド/株式会社ボウルスター 所属、用品契約はボウルスター。右投げ、ライセンス番号603。プロ入り直後ながら、スムーズな移行で注目を集める若手女子プロである。
公式戦成績では優勝回数はまだ0ながら、通算アベレージ204.09点、総ゲーム数501と一定の試合数をこなしており、2025年時点でアベレージ209.90点をマークするなど成績が上向いている。(2024年は199.40)
若手ならではの柔軟なフォームと「伸びしろ」を感じさせる精神面が大きな魅力。P★リーグ出演やメディア展開にも取り組んでおり、競技だけでなくファンとのつながりを大切にしている。今後、公式戦での初優勝とツアー上位常連への定着が期待される選手である。
緒方美空
大阪府出身、2003年6月17日生まれ。同県大阪市出身の女子プロボウラーで、2023年にJPBA第55期生としてプロ入りした。所属は株式会社コロナワールド/株式会社ボウルスター。右投げ、現在まで優勝回数は0ですが、将来が期待される若手選手である。
妹の緒方彩音もプロボウラーとして活動しており、姉妹で“キングピンズ名古屋”の注目株。柔らかなリリースフォームと安定したリズムで、今後の成長が期待される選手だ。
P★リーグ出演の実績もあり、テレビやSNSを通じてファンとも積極的に交流。姉妹で同一チームに所属していることで、互いに刺激を与え合いながら競技力を高めている点も注目される。
川添奨太
福岡県出身、1989年1月4日生まれ。2010年にJPBA第49期生としてプロ入りし、所属はハイ・スポーツ社。右投げ、身長167 cm、血液型B型だ。
通算優勝回数は22回と、日本男子プロボウラーの中でもトップクラスの実績を持っている。通算アベレージは223.89点、公認パーフェクトゲーム25回、800シリーズ3回、7-10スプリットメイド3回という記録を残している。
年度別実績でも傑出しており、2023年はアベレージ224.89点でランキング2位、2024年にはアベレージ217.15点で3位という成績を収めている。さらに、2025年には『JPBAプレイヤーズトーナメント2025』にて2回のパーフェクトゲームを達成するなど、安定感に加えて勝負強さも際立ってきている。
甘糟翔太
神奈川県藤沢市出身、1994年1月31日生まれ。2015年にJPBA第54期生としてプロ入りし、所属は 江ノ島ボウリングセンター、用品契約はレジェンドスター。右投げ、身長166 cm、血液型A型。
プロ入り以降の公式戦記録では、大会優勝がまだだが、通算総ゲーム数2,052、通算アベレージ213.98点、公認パーフェクト10回、800シリーズ1回と素晴らしい記録を残している。
2025年シーズンでは、アベレージ218.12点で順位7位と存在感を示し、安定感とスコアメイク力に定評がある。今後、公式戦初優勝を目指す注目の若手男子プロだ。
藤永北斗
神奈川県出身、2002年11月23日生まれ。2023年にJPBA第61期生としてプロ入りし、所属はN&K Co., Ltd.、用品契約はSTEEL SPORTS。右投げ。
2024年シーズンでは男子ポイントランキング1位を獲得し、アベレージ218.01点・トータルピン55,812という高水準の記録を残した。2025年には『吉川高広税理士事務所プレゼンツ男子プロボウリングトーナメント2025』および『グリコセブンティーンアイス杯 第12回プロアマボウリングトーナメント』などで優勝を果たし、複数タイトルを連続で獲得するなど、圧倒的な存在感を示している。
私生活では、鶴井亜南と結婚しており、競技面・人間面の両方で注目を集める存在である。競技者としての地位を確立しつつ、今後もさらなるタイトル獲得や国際舞台での活躍が期待される。
斎藤祐太
神奈川県出身、1996年1月20日生まれ。2023年にJPBA第61期生としてプロ入りし、所属は株式会社ボウルスター、用品契約も同社である。利き腕は右、身長168 cm、体重65 kg、血液型AB型。
プロ入り後、公式戦での優勝回数は1回。通算総ゲーム数602、トータルピン129,546、通算アベレージ215.19点を記録している。2025年シーズンはアベレージ218.49点で男子ランキング5位に入り、さらなる躍進を見せた。
特筆すべきは、2025年9月に開催された『JPBAプレイヤーズドリームマッチ2025』で初優勝を果たしたことである。プロ入りわずか2年目でのタイトル獲得は大きな話題となり、若手男子プロの新たな旗手として注目を集めている。