EBF総会2025。新理事体制発表、ロシア代表は再任ならず

ヨーロッパボウリング連盟(EBF)

2025年10月、オーストリア・ウィーンで開催された『ヨーロピアン・ボウリング連盟(EBF)』年次総会において、新たな役員体制が正式に承認された。特に注目を集めたのは、アイスランド出身のヴァルゲイル・グズビャルトソン氏がEBF会長に再選されたことである。2023年の初就任から続投が決まり、安定したリーダーシップの下で新シーズンを迎えることとなった。

理事会の選挙結果も発表され、マルタ出身のスー・アベラ氏がイギリスのリサ・ジョン氏に代わって新たに選出された。任期は2027年までの2年間である。さらに、トルコ・ドイツボウリング連盟推薦のオンダー・グルカン氏が4年任期で再選され、イスラエル・ボウリング連盟推薦のオル・アヴィラム氏も同じく4年任期で理事に就任した。これらのメンバーは、キプロスのマリオス・ニコラウデス氏やベルギーのマルク・ボーフェ氏らとともに、EBFの運営を担う中核メンバーとして活動することになる。

一方で注目されたのが、ロシア連盟代表であり、かつて理事会メンバーを務めたセルゲイ・リシツィン氏の再任否決である。ウクライナ侵攻を支持する姿勢などで批判を受けていたリシツィン氏は、今回の選挙で理事会入りを逃した。

会議にはヨーロッパ各国のボウリング連盟代表が参加し、2025年以降の競技運営や大会方針、参加条件などを協議。特に競技環境の改善や国際ルールの標準化が主要な議題として取り上げられた。

新体制のもとで、EBFはヨーロッパ全体のボウリング振興と若手育成、国際大会の質向上を目指す。今回の選挙結果は、欧州ボウリング界が透明性と公正性を重視し、スポーツとしてさらなる成熟を図る転換点となった。

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