国内最大のボウリングの祭典『第47回STORMジャパンオープンボウリング選手権』は2日目を迎え、女子4人チーム戦、女子ダブルス戦、男子シングルス戦が行われた。
会場の稲沢グランドボウルには朝から熱気が立ちこめ、初日の勢いをそのままに、今大会のキーワードである「次世代の台頭」を象徴する一日となった。
女子4人チーム戦:プロとアマが交錯、鮮やかに頂点へ!
女子4人チーム戦を制したのは、松尾星伽(49期、ラウンドワンジャパン/ABS)と坂本かや(49期、永山コパボウル)の同期コンビが率いる「チーム:543★544」。このチームの強さを語るうえで欠かせないのが、アマチュア2名の存在だ。前節の千葉オープンでプロ・石田万音(55期、アルゴセブン・ハイスポーツ社)との優勝決定戦を争った網代羅夢(アマ)と、全国高校選手権の覇者濱崎姫琉(アマ)。
いずれも桜ヶ丘ボウリングセンターを拠点に磨かれた実力派で、果敢な投球がチームを勢いづけ、見事1位を勝ち取った。
女子ダブルス戦:姉妹の絆が光る!濱崎姉妹が大会を彩る
続く女子ダブルス戦では、石田万音と濱﨑りりあペアがトップスコアで優勝。濱﨑りりあは先ほど登場した濱崎姫琉の実姉であり、さらに網代羅夢とは同じ桜ヶ丘ボウリングセンター所属。まさに“桜ヶ丘トリオ”が大会を席巻する一日となった。
この3名は、かつて女子新人戦アマチュアの部で表彰台を独占した経歴を持つ。今大会でもその勢いは衰えず、プロの舞台でも堂々とした存在感を放った。プロテストを見据える彼女たちの姿からは、「未来の主役たちが動き出した」——そんな確かな鼓動が感じられる。
男子シングルス戦:村上拓也が1位!注目は宮澤拓哉へ
男子シングルス戦では、村上拓也(ジョイナスボウル坂東)がトップスコアで1位に輝いた。一方、オールエベンツの総合成績では、現在ランキング1位の宮澤拓哉(パークレーン高崎/上武大学/サンブリッジ)が9ゲームトータルで堂々の首位。予選シードながら242アベレージという圧倒的な安定感を見せ、明日からのマスターズ予選を前に静かに牙を研いでいる。
本日(11月2日)3日目は女子シングルス戦が行われ、男女それぞれでマスターズ・クイーンズ進出者が決定する。オールエベンツのスコアはリセットされ、すべてがゼロからのスタート。ここからは、まさに「真の戦い」が始まる。
アマチュア女子の躍動、宮澤プロの圧倒的存在感。そして、頂点をめざす1,296名の熱投。STORMジャパンオープンは、静かに、しかし確実にクライマックスへ向けて熱を帯びていく。