PWBAダリア・パヨンクが語る“自身の道”「人と違ってもいい!」

ダリア・パヨンク 写真:PWBA

ポーランド出身でPWBA(全米女子プロボウラーズ協会)ツアーでも活躍するダリア・パヨンクが、自身のFacebookでこれまでの人生を振り返り、「人と違ってもいい!」という力強いメッセージを発信した。幼少期からボウリング一筋に歩んできた彼女の言葉には、華やかさの裏にある努力と誇り、そして“自分らしさ”を貫いてきた信念がにじむ。

「私はバレーボール選手でも、サッカー選手でも、体操選手でもなかった。6歳のときからずっとボウリングをしていた」パヨンクはそう振り返る。彼女は11歳のとき、ポーランド全国ユース選手権で優勝を果たした。しかし翌日、学校へ行っても誰もその快挙を知らなかったという。「それでも全然平気だった。拍手が欲しくてやっていたわけじゃない。ボウリングが好きで、自分のために投げていた。それは今でも変わらない」

しかし、彼女の高校時代は決して順調ではなかった。ポーランド代表として世界各地の大会に出場する一方で、学校からの理解は得られなかった。「連盟から出場通知が届いても、先生たちは簡単には許してくれなかった。ワールドカップに行くときも教科書を持っていって、帰国したらいくつものテストが待っていた。“1日に1つしか試験を受けられない”というルールも私には適用されなかった」

それでもパヨンクは不満を口にしなかった。「もし私がもっと人気のあるスポーツをしていたら、状況は違っていたかもしれない。でも、恨みはなかった。それが現実だったし、ボウリングができるだけで幸せだった」

そんな彼女を支え続けたのは家族だった。「両親はいつも私の味方で、学校と戦ってくれた。成績を一番に取れなんて言わなかった。合格すれば十分だと理解してくれていた。」また、一部の理解ある教師や友人にも感謝の言葉を添えている。「支えてくれた先生や友達に、たくさんの愛とハグを送ります」

投稿の最後でパヨンクはこう締めくくっている。「人と違ってもいい。たとえ誰も評価してくれなくても、自分の情熱を信じて続けて。)」

彼女の言葉は、静かで力強いメッセージとして多くの人の心に響く。スポットライトの当たりにくい環境でも、自分を信じ、夢を諦めなかったダリア・パヨンク。彼女が歩んできた“自身の道”は、ボウリングを愛するすべての人に「自分のままでいい」と教えてくれる。

ニュースを受け取る