斉藤琢哉と藤原聖佳が笑顔で頂点に!ジャパンオープン最終日

第47回STORMジャパンオープンボウリング選手権

国内最大のボウリングトーナメント『第47回STORMジャパンオープンボウリング選手権』は最終日を迎え、4日間にわたる熱戦がついに決着を見た。

稲沢グランドボウルを舞台に繰り広げられた頂上決戦は、プロとアマ、経験と若さが交錯する、まさに“ボウリングの今”を映し出す戦いとなった。


男子マスターズ戦:斉藤琢哉、敗者ゾーンから執念の2連勝!

男子マスターズを制したのは、伊勢原ボウリングセンター所属の斉藤琢哉(48期)。決勝の相手は、予選から快進撃を続けたナショナルチームの福満亮(アマ)。

ダブルイルミネーション方式の決勝で無敗の福満に挑む斉藤は、敗者ゾーンからの再挑戦という不利な立場に立たされた。

しかし、気迫あふれる投球で2連勝をもぎ取り、見事な逆転優勝を飾った。「負けたら家に帰れないな(笑)」と冗談を交えたインタビューでは、家族や支えてくれた仲間への感謝をにじませた。敗北から這い上がった執念の優勝は、多くのファンの胸を熱くした。


女子クィーンズ戦:藤原聖佳、アマ同士の決勝を制す!

女子クィーンズ戦は、今大会を象徴するアマチュア対決の決勝となった。ナショナルチームの入江菜々美を下し、頂点に立ったのは藤原聖佳。

普段はアカフーボウルで勤務しながら腕を磨く藤原は、「日々の練習の成果が出たと思います。応援してくれた皆さん、そして師匠の鈴木健也プロに感謝です」と語り、終始謙虚な姿勢を崩さなかった。

「ボウリングが大好きだから、これからも長く続けていきたい」…その言葉には、プロ・アマの垣根を越えた競技者としての純粋な情熱があふれていた。


次世代の鼓動が響いた4日間。未来へつながる公式戦

今年のジャパンオープンは、まさにアマチュア選手の躍進が際立った大会だった。ナショナルチームで世界を目指す者、プロテスト合格を志す挑戦者…それぞれの立場で戦う若き才能たちが、確かな爪痕を残した。

頂点に立った者、あと一歩で届かなかった者。そのすべてが、日本ボウリング界の未来を明るく照らす。次節は『ラウンドワンカップ・グランドチャンピオンシップ』。公式戦の熱は冷めることなく、さらなるドラマが待ち受けている。

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