ハンマー社、ウレタンボール規則への答え!『NU 2.0』誕生で新たな選択肢

NU 2.0(ノット・ウレタン2.0)

米国老舗ボウリング・ブランド Hammer(ハンマー)は、ウレタンボールに対する競技規則の強化方針に対し鋭く言及してきた。9月4日、 全米ボウリング協会(USBC)がウレタンカバーの性能制限を発表した際、ハンマー社は「ウレタンボールが長年歩んできた競技文化を否定するものだ」との公開声明を発表。失望する多くのボウラーとともに「この不当な規制に立ち向かう」とし、競技者の権利擁護を明言していた。

そして11月20日、同社はその意地とも言える製品『NU 2.0(ノット・ウレタン2.0)』をリリース。製品ページでは「All Business. No Urethane(本気モード、ウレタンではない)」というタグラインが掲げられ、ウレタンボールの“フィーリング”を継承しつつ、より高い汎用性と強さを備えた進化モデルとして位置づけられている。カラーはマットグレー、カバーストックは『NUアクティブ』。ライト〜ミディアムオイル条件に適応し、滑らかで予測しやすい動きを実現している。

今回の新製品は、ハンマー社がウレタンを巡る規則改訂に“単なるコメント”ではなく、製品で回答を示した象徴的な一手だ。ウレタン支持派からの反発もくすぶる中で、「性能を規制されないなら、自分たちで新しい選択肢を提示する」という強い意志表明でもある。ウレタンボールのコントロール性を信じてきた多くのボウラーにとって、NU 2.0は技術の新しい扉となる可能性を秘めている。

日本国内での販売開始時期については、現時点で公式発表はない。しかし、その革新的なコンセプトは日本のボウリングシーンにも波及する可能性が高く、注目が集まっている。性能面だけでなく、競技規則に対するメーカーの姿勢が、ボウラーたちの選択基準になりつつある。ウレタンクラスの未来とともに、「NU 2.0」が刻む一歩に期待が高まる。

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