東京都福生市の老舗ボウリング場「新東京ダイヤモンドボウル」が、2026年3月31日をもって閉店することが発表された。施設側は、五日市街道の拡幅工事および建物の老朽化を理由としており、公式掲示にて「長年にわたるご愛顧に深く感謝申し上げます」と利用客へ謝意を伝えた。
同施設は昭和46年(1971年)5月5日にオープン。約54年間にわたり地域の憩いの場として親しまれてきた。JR拝島駅からほど近く、横田基地エリアに隣接する立地で、地元住民だけでなく、米軍関係者や多摩地域のボウリング愛好者からも長年支持を集めていた。24レーンを備える本格的なセンターであり、昭和レトロな雰囲気を残す館内は、多くの常連客にとって思い出の場所となっていた。
閉店に伴い、発行済みのポイント券やスタンプカードは2026年3月31日までが有効期限となる。ロッカー預かり荷物も同日までに引き取るよう呼びかけており、会員証およびロッカー利用期限は同日まで延長される。
「閉店までの間、従業員一同、皆様にご満足いただけるよう努めます」と施設はコメント。地域に根ざし半世紀以上続いたボウリング場が幕を下ろすことに、地元からは「子どもの頃から通っていた」「思い出が詰まった場所」と惜しむ声が相次いでいる。