JPBAプロボウラーの安藤瞳が、『ChantoWeb』のインタビューで、幼少期から20年以上向き合ってきた摂食障害の壮絶な経験を明かした。小学4年生で体重が13キロにまで落ち、死の恐怖がよぎったと振り返る。ダイエット情報が氾濫する時代背景と、生来の完璧主義が重なり、極端な食事制限に追い込まれていった。やがて水すら飲めなくなり、学校にも通えないほど衰弱した。
複数の病院を経て出会った摂食障害専門医の存在が転機となった。医師は4時間以上の対話を重ね、「死なない約束はできますか?」と投げかけた言葉は、今も胸に残るという。家族への丁寧な説明もあり、共に病気を理解しながら寄り添う治療が続いた。
一度は回復に向かったが、次に襲ったのは過食症だった。食べられなかった反動で食欲が暴走し自己嫌悪に陥る日々。中学入学後も勉強に没頭しすぎて症状が再発するなど、波のように揺れ動く状態が続いた。
そんな中、家族と訪れたボウリング場で人生が動いた。「とても楽しかった」と語るこの体験をきっかけにボウリング教室に通い、プロからの「目指してみたら?」の言葉で決意が固まる。21歳でJPBAプロ入りを果たしたが、プレッシャーが強い場面では摂食障害の影が再燃することもあった。
本格的に心が軽くなったのは30歳を過ぎてから。幼少期の医師が語った「30歳になれば楽になる」という言葉の通り、自分を許しながら自然に食事を楽しめるようになったという。経験を公にしたことでファンから届いた温かい言葉も支えとなり、今では健やかに食事をとりながら競技に向き合えるようになった。
現在の安藤は通院を終え、日々を前向きに過ごしている。「ボウリングは、居場所を見失っていた私の人生を救ってくれた」と語るその姿には、競技以上の意味が宿っている。
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