一般社団法人北海道ボウリング場協会が導入を進めてきた、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンを支援する「寄付型自動販売機」が、設置開始から1年を迎えた。昨年11月に砂川市のオリエンタルボウルで除幕式が行われて以来、北海道内のボウリング場を中心に設置台数が増え続け、現在は札幌市、旭川市、釧路市、砂川市など道内各所へと展開が広がっている。
この寄付型自販機は、北海道コカ・コーラボトリング株式会社とボウリング場協会による共同プロジェクトで、売り上げの一部がドナルド・マクドナルド・ハウスへ寄付される仕組みだ。病気と闘う子どもとその家族が安心して滞在できる施設の運営を支える取り組みとして、地域から高い関心を集めている。
初号機となった砂川市・オリエンタルボウルでの除幕式には、北海道コカ・コーラボトリング株式会社の山田雄亮専務取締役、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンの河野辺孝則常務理事、砂川市の飯澤明彦市長ら関係者が出席。地域連携による支援の輪が広がる象徴的な式典となった。
設置から1年が過ぎた現在、道内のボウリング場は“チャリティの拠点”としての役割を強めつつある。地域に根ざした施設であること、利用者層の幅広さから支援活動が伝わりやすいこと、そして札幌ハウスをはじめ北海道でのマクドナルドハウスの需要の高さも、導入拡大を後押ししている。協会関係者は「飲料を買うという日常的な行動が、そのまま病気の子どもたちの支援になる。今後も全道への展開を目指したい」と語る。
また、北海道ボウリング場協会と北海道マクドナルドオーナー会は、2025年12月もチャリティイベントの開催を予定している。参加費の一部寄付やチャリティボウリング大会、子ども支援活動の理解促進を目的とした企画が計画されており、詳細は協会から順次発表される見込みだ。地域の利用者が気軽に参加できるイベントとして、今年も高い注目を集めそうだ。
寄付型自販機の拡大とチャリティイベントの継続により、北海道のボウリング場は、地域と支援をつなぐ新たなプラットフォームへと発展している。1本の飲料購入が子どもたちの未来を支える一歩となるこの取り組みは、今後も道内でさらなる広がりを見せるだろう。