PBA過去25シーズンのベスト25ボウラー(5位〜1位)

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アメリカのプロボウリング協会(PBA)が進める大型企画『過去25シーズンのベスト25ボウラー』では、2000年から2024年までの四半世紀を対象に、メジャー大会での実績や安定した競技力を基準として、現代PBAを象徴する25名がランキング形式で選出された。名実ともに、この25年間のPBA史を総括する指標といえる企画だ。

そして今回、ついに第5位から第1位までのトップ5が発表された。四半世紀を代表する“最強の男”に選ばれたのは、果たして誰なのだろうか。

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5位:ウォルター・レイ・ウィリアムズJr.(221ポイント)

タイトル:スタンダード11回、メジャー優勝6回/トップ5入り59回(うちメジャー16回)、年間最優秀選手賞2回

PBA史上最多勝を誇る“レジェンド”でありながら5位という順位に驚く人もいれば、40歳を迎える前からツアーで無類の強さを見せてきたことを思えば、この順位でも高いと感じる人もいるだろう。

その相反する評価こそ、ウィリアムズJr.が持つ常識を超えた卓越性を象徴している。圧倒的な勝利数だけでなく、長期に渡る安定力が光る。


クリス・バーンズ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

4位:クリス・バーンズ(226.5ポイント)

タイトル:スタンダード14回、メジャー優勝3回/トップ5入り81回(うちメジャー19回)、年間最優秀選手賞1回

バーンズは20年以上にわたり、常に優勝争いの中心にいた万能型ボウラーだ。

トップ5入り81回はランキング対象選手の中で最多。準優勝30回、トップ5合計100回、トップ2合計47回と、上位争いの数字だけなら歴代最高クラス。

もし、あと数回でもトップ5から優勝へつなげられていれば、「過去25年で3番目の選手」と評価されていた可能性もある。


ノーム・デューク 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

3位:ノーム・デューク(236.5ポイント)

タイトル:スタンダード18回、メジャー優勝5回/トップ5入り50回(うちメジャー22回)、年間最優秀選手賞1回

3位から7位まではわずか30.5ポイント差という激戦。その中でデュークが3位に立った決め手は、最終的に「勝ち切ったタイトル数」だ。

合計23勝、なかでもメジャー3連勝という前人未踏の記録は突出している。通常優勝数でもタケットに次ぐ18勝を挙げ、勝負所で火を噴く勝負強さが順位に反映された。


EJタケット 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

2位:EJタケット(327.5ポイント)

タイトル:スタンダード20回、メジャー優勝7回/トップ5入り69回(うちメジャー23回)、年間最優秀選手賞4回

タケットは、3位以下を大きく引き離した“別次元の領域”に位置している。ランキング期間のちょうど半分である2012-13シーズンにツアー参戦したにもかかわらず、通常優勝20回は全選手中トップ。メジャー優勝7回、POY4回も突出している。

さらに特筆すべきは直近3シーズンの成績だけで、「スタンダード6勝/メジャー5勝/トップ5入り21回/メジャートップ5・10回/年間最優秀選手賞3回」という圧巻の数字で、この3年だけでもランキング11位相当のポイントに達するという驚異的パフォーマンスだ。


ジェイソン・ベルモンテ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

1位:ジェイソン・ベルモンテ(450.5ポイント)

タイトル:スタンダード17回、メジャー優勝15回/トップ5入り72回(うちメジャー38回)、年間最優秀選手賞7回

25シーズンの総合トップは、誰もが予想した通りベルモンテだった。メジャー優勝15回は2位の倍以上で、PBA史全体で見ても誰も到達していない領域。もしメジャー優勝分のポイントをすべて引いても、それでもベルモンテは1位という圧倒的差をつけている。

年間最優秀選手賞7回も他選手を大きく引き離しており、2010年代には7シーズン中5シーズンで受賞。キャリアを通じても史上最多タイとなる記録だ。

メジャーの勝率、上位進出数、賞の数、そしてツアーに与えた影響。すべてが群を抜いており、「21世紀最強ボウラー」の座に異論の余地はない。

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