2025年女子プロボウリング界の頂点を決める戦い『HANDACUP・第57回全日本女子プロボウリング選手権大会』が、いよいよ12月11日から開幕する。3日間にわたるロングゲームは、選手の技術、精神力、そして“勝負強さ”のすべてをむき出しにする。まさに一年で最も激しく、最も熱い闘いがここから始まる。
この大会で、年間のポイントランキング、アベレージ、賞金、そして名誉ある“全日本のタイトル”が決定する。逃げ場のない、全力でぶつかるしかない最終決戦だ。会場へ入る選手たちの眼差しはすでに研ぎ澄まされ、“この一年の答えをここで出す”という強い意志が宿っている。
真の総合力が問われる“全日本”
全日本は、単なるビッグトーナメントではない。競技性の高さゆえに、実力だけがすべてを決める“真の総合力勝負”である。
予選24ゲームでは、変化するコンディションへの対応力、集中力の維持、攻める判断力のすべてが試される。その後、準決勝でさらに絞られ、最終的にステップラダーへ進めるのはわずか4名。3日間を通じてあらゆる要素が噛み合った選手だけが、“頂”へと手を伸ばせる。
さらに大量ポイントが付与される本大会は、年間順位にも甚大な影響を与える。どの選手も覚悟を持って挑む、まさに最終決戦にふさわしい舞台だ。
熱く揺れ動くランキング争い 。注目ランキング上位3選手
石田万音(55期/アルゴセブン・ハイスポーツ)
ポイントランキング1位、今季3勝。賞金ランキングでも圧倒的なリードを築き、すでに“2冠”は濃厚となっている。残された最後の大目標は、アベレージトップを獲得し三冠を達成することだ。
現在アベレージ1位の中嶋を、明日の大舞台で大きく上回るスコアで打ち抜くことができれば、三冠の扉は一気に開く。歴史に名を刻む絶好のチャンスを前に、石田の集中力は極限まで高まっているはずだ。
中島瑞葵(53期/フリー・ABS)
ポイントランキング2位で石田を追い上げる中島。アベレージランキングでは1位が濃厚で、今季は優勝こそないものの、その安定感とスコアメイクの精密さは群を抜いている。さらに、この全日本では過去に優勝経験を持ち、大舞台での強さが際立つ“元三冠女王”でもある。
その三冠女王の経験者として、今季最終戦となる全日本で石田の三冠達成を阻み、自身の一年を“有終の美”で締めくくりたい。その強い意志こそが、中島をさらなる高みへと押し上げている。
久保田彩花(48期/相模原パークレーンズ)
ポイントランキング3位。今季3勝、通算10勝と勢いに乗る久保田。その攻め続ける姿勢は、まさに今年のツアーを象徴する存在と言える。
今季の勝利数は石田と並んで3勝。両者が拮抗する中、最終戦となる全日本で勝利すれば、久保田は“今季最多勝”の称号を手にし、その存在感をさらに強烈に刻み込むことになる。
まさに“勝ち星を懸けた最終決戦”。久保田の試合に懸ける執念が、シーズン最終章で爆発する可能性は十分にある。
すべてが決まる三日間。三冠争いと新女王誕生の行方
三冠は生まれるのか。アベレージ女王の座は誰がつかむのか。最多勝の称号を手にするのは誰なのか。そして、新たな全日本女王は誕生するのか。
一瞬たりとも目が離せない、熱く濃密でドラマあふれる三日間。その幕が、ついに上がる。
2025年女子プロボウリング界のクライマックス…この熱狂を、絶対に見逃してはならない。