グッピー・トループ、PBA殿堂入りの瞬間!涙のサプライズ…

グッピー・トループ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

米プロボウラー協会(PBA)は2025年12月13日、グッピー・トループ(Guppy Troup)が2026年クラスのPBA殿堂(Hall of Fame)入りを果たすことを発表した。トループは1975年にPBAに入会し、ツアー8勝、PBA地域ツアーでは42勝を挙げた名選手だが、これまで殿堂入りの伝統的基準を満たしていなかった。今回、新設された“ベテラン委員会”を通じて選出され、2026年2月21日にテキサス州アーリントンで正式に殿堂入り式典が行われる予定だ。

この知らせは、PBA公式のZoomコールという形でサプライズとして本人に伝えられた。その場には、現役人気プロボウラーであり息子のカイル・トループも同席し、親子で家族インタビューに応じていた。PBAコミッショナーのトム・クラーク氏がコール中に突然発表を切り出すと、トループは驚きの表情で「もうチャンスはないと思っていた。ベテラン部門ができて可能性が出た時、チャンスがあると思った。これを本当に誇りに思う」と喜びを語った。

インタビューでは、カイルとの親子関係やプロの世界でともに投げる気持ちが話題になっていたという。父の思い出話や競技への情熱を語るなかで、突然の殿堂入り発表となったため、現場は感動と驚きに包まれた。

トループはスコットランド出身だが幼少期に米国へ移住し、1976年にPBAツアーデビューを果たした。初勝利は1978年のKessler Openで、その後1979年には当時の記録となるパーフェクトゲーム6回を達成するなど、輝かしいキャリアを重ねた。晩年はPBA50ツアーにも参加し、2000年にはPBA50のルーキー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。

息子カイルも12回のPBAツアー優勝を誇る人気選手で、「父のレガシーが競技に刻まれるのは特別なこと。彼の名前が正しい場所に入るのは本当にうれしい」と語った。公私ともに家族ぐるみでボウリング界を牽引してきたトループ親子の歴史が、また新たな1ページを迎えることになった。

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