ブロムグレン、スウェーデン代表を離脱。家族との時間を選択

ジェームス・ブロムグレン 写真:スウェーデンボウリング協会

スウェーデンを代表するプロボウラー、ジェームス・ブロムグレン(37)が、スウェーデンナショナルボウリングチームを退くことを発表した。ブロムグレンは2025年12月、香港で行われた国際ボウリング連盟(IBF)世界選手権を最後に代表チームでのキャリアを終える。世界選手権ではトリオとオールイベントで金メダル、チーム戦で銀メダルを獲得するなど、チームに大きく貢献した活躍を見せた。

彼は2006年のヨーロッパユース選手権で初めてスウェーデン代表として国際舞台に立ち、2013年のシニア世界選手権でデビュー。その後も数多くの国際大会でメダルを獲得し、2021年からはナショナルチームの中心選手としてチームを牽引してきた。2021年ドバイ世界選手権ではシングルスで金メダル、ダブルスやトリオ、ミックスでも複数の銅メダルを獲得し、2022年のヨーロピアン選手権でもダブルス金メダルなど輝かしい実績を残している。

ブロムグレンが代表チームから退く決断には、長年の競技生活と並行して家庭との時間を大切にしたいという思いが大きく影響しているという。スウェーデンメディアの取材に対し、彼は「チャンピオンシップへの準備と家族との時間の両立は、ときに大きな挑戦だった。これからは家族との時間をより優先したい」と語り、長年の海外遠征や代表活動への思いを振り返った。

ブロムグレンは今後もクラブレベルの競技活動を続ける意向で、現在所属するスウェーデン・エリテセリエンリーグのチーム・アーリングソース(Team Alingsås)を率い、国内リーグ戦を戦い抜くという。チームはリーグ戦で首位を走る好調を維持しており、彼の存在は国内でも引き続き大きな存在感を放つ見込みだ。

長年にわたってスウェーデンのナショナルチームを支えてきたブロムグレンの退任は、国内外のボウリング界に衝撃を与えたが、彼が競技生活で培った経験と実績は、今後も多くの若手選手たちの手本となるだろう。

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