米ペンシルベニア州ランカスター郡を拠点とするボウリングチームが、全米の記録史に名を刻む快挙を成し遂げた。12月に行われたリーグ戦で、レジャー・レーンズ(Leisure Lanes)の5人チームが記録したスコアは「1415」。これは、5人全員が300点のパーフェクトゲームを達成した場合の満点1500点まで、わずか85点に迫る“ほぼ完全試合”とも言える数字だ。
この試合では序盤からストライクが続き、レーン上には次第に緊張感と高揚感が広がっていった。先頭を務めたドミニク・モッティロは「久しぶりにあれほどの緊張を感じた」と振り返る。6〜7フレームが進んだ頃には、チーム全員が「今夜は特別な何かが起きている」と感じていたという。
試合後、チームは全米ボウリング協会(USBC)の記録を確認。その結果、この1415点が郡内や州内のみならず、全米でも歴代5位に相当するスコアであることが判明した。無数の公式記録が存在する中でのトップ5入りは、極めて稀な出来事だ。
さらに、この歴史的な夜は危うく実現しないところだった。控え選手の一人が当日、激しい雪嵐に巻き込まれ、会場入りを断念しかけていたのだ。しかし「チームに迷惑はかけられない」と判断し、困難な道のりを越えて参加。この決断が、記録達成に欠かせない要素となった。
同じスコアが再び生まれるかは分からない。それでもメンバーは「もし二度と起きなくても、この一夜があれば十分」と口をそろえる。偶然と努力が重なり合った、まさにボウリング史に残る一戦となった。