マレーシアの女子トップボウラー、PWBAエスター・チェアがプロ競技からの引退を正式に発表し、20年以上にわたる輝かしいキャリアに幕を下ろしたことが明らかになった。39歳のチェアは、国際舞台で数々の栄誉を獲得し、同国ボウリング界の歴史を塗り替えた存在として知られている。
チェアの引退発表に対し、マレーシアのモハメッド・タウフィク・ジョハリ青年・スポーツ大臣は、国を代表するアスリートとしての活躍を称えた。大臣は「エスターは国際舞台でマレーシアに誇りをもたらし、若い世代にとって忍耐力や規律、戦う精神のロールモデルだった」とコメントしている。
チェアは2005年デンマークのオールボーで行われた世界選手権で、マレーシア史上初となる個人世界王者に輝いた。この偉業は同国ボウリング界における重要な節目となり、国際的な評価を確立する原動力となった。2年後の2007年にはモンテレイ世界選手権で5人チーム戦の金メダルを獲得し、2017年ラスベガスの大会でも再びチーム金を手にした。
アジアンゲームズでも存在感を発揮。2006年大会では個人と5人チームの金メダルに加えてトリオ、オールイベント、マスターズで銀メダルを獲得し、2018年にはトリオで再び金メダルを獲得した。さらにアジア選手権でも複数の金メダルを重ね、2008年と2016年のダブルス、2019年のマスターズやトリオで勝利を収めるなど、継続的な成功を示した。
チェアは2016年からプロツアーとしてPWBA(プロ女子ボウリング協会)ツアーにも参戦し、国際的な競技経験をさらに積んだ。2024年にはPWBAオクラホマリージョナルで優勝し、地域タイトルを獲得するなどキャリアの晩年においても存在感を発揮している。
長年にわたり、チェアはマレーシア国内外で最も成功を収めた女性ボウラーの一人と目されてきた。彼女の引退は、国のボウリング界にとって大きな節目となるだろう。正式な引退発表は、多くのファンや同業者から祝福と感謝の声を集めている。