ソマリア初のボウリング場が誕生!復興進む首都に若者の新たな憩いの場

ボウリングのレーン 写真:Michelle McEwen/提供:Unsplash

ソマリアの首都モガディシュで、同国初のモダンなボウリング場『Feynuus Bowling Center』が昨年オープンし、戦火の傷跡が残る街に新たな賑わいをもたらしている。長年にわたる内戦と過激派組織の影響で避けられてきた公共空間に、人々が笑顔で集う光景は「日常の回復」の象徴といえる。

モガディシュは、1990年代以降の内戦と過激派「アル=シャバブ」の反政府活動によって世界有数の危険都市となった歴史があるが、近年は治安改善や政府の統治強化、民間投資の増加により少しずつ日常が戻りつつある。通りにカフェが並び、ビーチには夕方の人々が集まり、交通渋滞が発生するほどの活気も見られる。

Feynuus Bowling Centerは、こうした復興の流れの中で若者や海外からの帰還者たちの注目を集めている。ソマリア系カナダ人の観光客は「モガディシュにこんな場所があるなんて信じられない。実際に来てみると安全だ」と語り、他の訪問者にも訪問を勧めるほどだ。多くの地元若者が友人同士で訪れ、笑いながら写真を撮り合うなど、長く失われていた「安全な社交空間」としての役割を果たしている。

ボウリング場の運営責任者によれば、若者を中心にレジャー施設への需要が高まっており、このビジネスは地域の雇用創出にも寄与しているという。実際に約40人の青年が雇用されたほか、こうしたレジャー産業の拡大は経済活動の活性化にもつながると専門家は指摘する。

ただし、モガディシュの安全状況は完全に安定しているわけではなく、チェックポイントや警備区域が日常的に存在し、外国人は空港周辺の警備区域から出られないなど、警戒は続く。しかし、娯楽施設が若者に受け入れられ、ソマリア国内外からの帰還者が投資やアイデアを持ち込む動きは、国の経済回復への大きな一歩といえる。

都市計画や経済専門家は、こうした民間セクターの成長が国際支援や政府の再建努力を補完し、GDPの増加につながるとの見方を示している。復興を象徴するボウリング場は、モガディシュが抱える課題と期待を同時に映し出している。

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