ボウリングの世界的レジェンド、クリス・バーンズと、その息子であり次世代を担うライアン・バーンズが来日した特別イベント『BARNES LEGACY TOUR 2026』は、1月に日本各地で開催された。トッププロ親子が同じ舞台に立つ貴重な機会として、国内のボウリングファンや競技者から大きな注目を集めた。
ツアー期間中は、レッスンやトークセッション、交流イベントなどが実施され、クリスの長年の経験に裏打ちされた理論と、ライアンの現代的な視点が融合。プロと参加者が近い距離で言葉を交わすことで、技術面だけでなくボウリングへの向き合い方まで学べる内容となった。親子での来日という特別な形が、イベント全体により深い価値をもたらしている。
本記事では、「Barnes Legacy Tour」の開催概要とその意義を振り返るとともに、現場の空気感にも迫る。ABS(アメリカンボウリングサービス)企画開発本部長・後藤謙二氏、そしてクリス・バーンズとライアン・バーンズ親子のコメントを通じて、本イベントの魅力をお伝えする。
―今回のクリス・バーンズ親子来日イベントを企画された狙いについてお聞かせください。
後藤謙二(下記後藤):今回の『BARNES LEGACY TOUR』は、単なるプロイベントではなく、「ボウリングの“継承”と“未来”を伝えること」を大きなテーマとして企画しました。
世界的レジェンドであるクリス・バーンズと、次世代を担うライアン・バーンズが親子で同じ舞台に立つことで、技術だけでなく、考え方や姿勢、ボウリングへの向き合い方まで体感していただきたいという想いがありました。
―実施されてみての手応えや、印象的だった点についてお聞かせください。
後藤:非常に大きな手応えを感じています。特に印象的だったのは、年齢やレベルを問わず、ジュニア世代からベテラン層まで幅広い参加者の皆さまが真剣な眼差しで話に耳を傾け、積極的に質問されていた点です。
クリスの経験に裏打ちされた言葉の重みと、ライアンの現代的で等身大の視点が自然にリンクし、会場全体が一体となって「学びの空気」に包まれているのを強く感じました。
―親子ツアーという形を通して感じられたことについて教えてください。
後藤:想定以上に「共感」と「刺激」を生んだと感じています。親子だからこそ見える距離感ややり取りが、参加者の皆さまにとって非常にリアルで、「自分もこうなりたい」「続けてきて良かった」といった前向きな声を多くいただきました。世代を超えてボウリングがつながっていくことの価値を、私たち自身も改めて実感する機会となりました。

―日本でイベントを開催された率直なご感想をお聞かせください。
クリス・バーンズ:日本のボウラーは本当に情熱的で、細部までよく見ていると感じました。質問のレベルも高く、こちらも自然と熱が入りました。何より、ボウリングを心から大切にしている文化を改めて感じることができ、とても特別な時間でした。
―親子で来日されたことについて、どのように感じていますか。
ライアン・バーンズ:父と一緒に日本でイベントができたことは、僕にとって忘れられない経験です。日本のボウラーの皆さんはとてもフレンドリーで、同時に競技へのリスペクトが強いと感じました。世代や国を越えて、ボウリングでつながれることを実感しました。
―日本のボウラーの皆さまへメッセージをお願いします。
クリス・バーンズ:結果だけでなく、プロセスを大切にしてください学び続ける姿勢こそが、長くボウリングを楽しむ秘訣です。
ライアン・バーンズ:自分らしいスタイルを信じて、挑戦を続けてください。ボウリングは必ず、その努力に応えてくれます。
今回の『BARNES LEGACY TOUR 2026』は、トッププロによる技術指導の枠を超え、世代や国境を越えてボウリングの価値を共有する場となった。クリス・バーンズが体現する“積み重ねてきた経験”と、ライアン・バーンズが示す“これからのスタンダード”が交差することで、参加者一人ひとりに新たな気づきと刺激をもたらしたことは間違いない。
親子という特別な関係性だからこそ伝わる言葉や空気感は、多くのボウラーにとって強く印象に残るものとなった。競技としての成長だけでなく、ボウリングと向き合い続ける意義や楽しさを再認識させる機会となった点も、このツアーの大きな価値といえるだろう。
今回の経験が、それぞれのボウラーの日々の取り組みや今後の挑戦につながっていくことが期待される。今後もこうした機会が広がっていくことに注目したい。