アイルランドのボウリング界で、ウレタンボールを巡る新たな規制が導入されることが明らかになった。統括団体である『Tenpin Ireland』は、国内大会における競技環境の公平性向上を目的とし、2026年5月1日から新ルールを施行すると発表した。
今回の規制は、ナショナル選手権やランキング大会など、Tenpin Irelandが管轄する主要大会すべてに適用される。背景には、近年のウレタンボールの使用増加や、それに伴う競技バランスへの影響に関する議論がある。国際連盟や米国の研究結果も踏まえ、競技の健全性を維持する必要性が高まっていた。
具体的なルールとしては、使用可能なウレタンボールは最低硬度78Dを満たすことが必須条件となる。さらに、2022年8月1日以前に製造された“オイル吸収が遅いタイプ”のボールについては、硬度に関係なく大会での使用が禁止される。
一方で、すべてのボールが対象となるわけではない。ポリエステル製のエントリーモデルや、一般的なリアクティブボールは今回の規制の対象外とされている。また、このルールはあくまで公式大会に限定されており、ローカルリーグやカジュアルプレーには影響しない。
Tenpin Irelandは今回の決定について、選手育成と公平な競争環境の確保を目的としていると説明。特定のボールへの依存がプレースタイルの多様性を損なう可能性や、用具の適法性を巡る混乱を防ぐ狙いもあるという。
近年はノルウェーやマレーシア、香港などでも同様の規制が導入されており、ウレタンボールを巡るルール見直しは世界的な流れとなっている。今回のアイルランドの決定も、その動きをさらに加速させるものとなりそうだ。