韓国プロボウリング界(KPBA)の“生けるレジェンド”チェ・ヒョンスクが、再び歴史にその名を刻んだ。4月2日、全羅北道・井邑(チョンウプ)のザ・ワンボウリング場で行われた「第9回井邑タンプンミインカッププロボウリング大会」女子決勝で勝利を収め、男女通算最多勝記録を更新。さらに10シーズン連続タイトル獲得という偉業も達成した。
決勝では、プロ2年目の新鋭チョン・ウォンと対戦。試合序盤は苦しい展開となり、1フレームで2-10スプリットを喫するなど不安定な立ち上がりとなった。2フレームでもスペア止まりとリズムに乗れず、中盤にかけても連続ストライクが出ない苦しい展開が続いた。
一方のチョンは安定したゲーム運びでリードを広げ、一時は30ピン以上の差をつけるなど優位に試合を進めた。しかし、チェは後半に入り真価を発揮。6フレーム、7フレームで連続ストライクを決めて追い上げると、相手のミスも重なった8フレームで逆転に成功した。
終盤は互いにプレッシャーのかかる展開となったが、最終的にチェが205-195で勝利。これにより通算16勝目を挙げ、自身が持つ男女通算最多勝記録をさらに更新した。
試合後、チェは「序盤から思うようにいかず、いつも以上に緊張した」と振り返りつつ、「ボール変更で対応し、落ち着いてラインを探ることができた。相手のミスや運も味方してくれた」と語った。
今回の優勝は記録面でも大きな意味を持つ。2020年のコロナ禍によるシーズン中止を除き、2016年から10シーズン連続でタイトルを獲得。韓国プロボウリング史に新たな金字塔を打ち立てた。
チェは「この記録は何としても達成したかった」と強い思いを明かし、「16勝を達成したことで20勝も見えてきた。まずは17勝を目標に、さらに上を目指したい」と今後への意欲を語った。
また「今回の優勝は運にも助けられた」としながらも、「まだ改善すべき点は多い。常にトップに立ち続けるため努力を続けたい」とコメント。最後にファンやチームメート、家族、スポンサーへの感謝の言葉も述べた。
記録を塗り替え続ける“女王”チェ・ヒョンスク。その挑戦は、なおも続いていく。