ボウリング界に再び追い風が吹く可能性が出てきた。2029年にドイツ・カールスルーエで開催されるワールドゲームズで、ボウリング競技の復帰が現在も検討対象となっていることが明らかになった。正式決定はまだ下されていないものの、7月1日までに最終判断が示される見通しだ。
ワールドゲームズは、4年に一度開催される国際総合競技大会で、オリンピック実施競技以外の種目を中心に世界トップアスリートが集う舞台として知られている。空手、スポーツクライミング、ダンススポーツ、パワーリフティングなど多彩な競技が採用されてきた実績があり、各競技にとっては世界最高峰の大会のひとつと位置付けられている。
ボウリングも1981年の第1回大会から長年ワールドゲームズの正式競技として採用され、国際舞台で存在感を示してきた。しかし、2025年に中国・成都で開催される大会では競技種目から外れ、世界のボウリング界に大きな衝撃が走った。
当時、国際ワールドゲームズ協会(IWGA)は、国際ボウリング連盟(IBF)との連絡不足や申請手続き上の問題などを理由に、2025年大会での採用を見送ったと説明。長年続いてきた競技だけに、選手や関係者からは落胆の声も上がっていた。
しかし今回、2029年大会の正式種目としてすでに発表された31競技には含まれていないものの、ボウリングは追加採用を検討される競技のひとつとして残っている。現在は野球・ソフトボール、サンボ、ラケットボールなどとともに審査対象になっているという。
採用判断では、競技の世界的普及度、統治体制、大会運営能力、観客への訴求力、大会全体との整合性などが重視されるとされる。世界中に競技人口を持つボウリングにとって、普及面は大きな強みであり、組織面での評価がポイントになりそうだ。
2029年大会は7月19日から29日まで、ドイツ・カールスルーエで開催予定。同市がワールドゲームズを開催するのは1989年以来2度目となる。もしボウリング復帰が決まれば、世界トップ選手たちが再び総合大会の舞台でメダルを争う姿が見られることになる。
近年、オリンピック採用や国際大会での地位向上を目指してきたボウリング界にとって、今回の判断は今後を占う重要な分岐点となる。7月1日に予定される最終決定へ、世界中のボウリングファンの注目が集まっている。