ボウリング場に革命?採点システムOpenLaneLinkがオープンソース化へ

ボウリングのレーン 写真:Steven Cordes/提供:Unsplash

ボウリング場向けの新たな採点システム『OpenLaneLink』が、ハードウェアからソフトウェアまで含めてオープンソース化されることが明らかになった。高額な採点システム更新費用に悩むボウリング場にとって、大きな転機となる可能性がある。

このプロジェクトは、米中西部の田舎町で廃業したボウリング場を買い取ったサイト信頼性エンジニア(SRE)が立ち上げたもの。既存システムの全面更新に8万〜12万ドル(約1,300万〜1,950万円)、交換部品だけでもレーン2本あたり4,000ドル(約65万円)という見積もりを受けたことをきっかけに、自ら新システムの開発に乗り出した。

完成したシステムは、ESP32マイコンやRaspberry Piなど市販部品を活用し、レーン2本あたりわずか200〜400ドル(約3万3,000〜6万5,000円)で構築。施設全体でも約1,600ドル(約26万円)という低コストで置き換えに成功したという。

現在の採点システムは、球速やボール軌道の計算、カメラによるピン検知、ファウル判定、演出用アニメーション、ピンセッターやボールリターンの制御など多彩な機能を備える一方、実際に70年以上前から使われ続ける機械式ピンセッターに対して行っている制御は、リレーを動かして機械を起動する程度だったという。

OpenLaneLinkでは、各レーンにESP32を配置し、赤外線センサーやリレーを組み合わせて情報を取得。ESP-NOWによる無線通信を基本としながら、有線RS485によるフォールバックにも対応する。収集したデータはRaspberry Piへ送られ、ReactとWebSocketを利用したWebベースの採点画面で処理されるため、Web開発者であれば独自のスコア画面や演出アニメーションを比較的容易に開発できる設計となっている。

さらに最大の特徴は、このOpenLaneLinkをハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアを含めてオープンソースとして公開する計画にある。世界中の開発者やボウリング場が自由に改良や機能追加を行えるようになれば、従来メーカー依存だった採点システムのあり方を大きく変える可能性もある。

開発者によると、故障時の修理は約5分、レーン2本分の機材交換も10分以内で完了し、同規模のボウリング場なら1〜2時間程度でゼロから稼働できるという。今後はDMX制御によるライトショーや、タッチ決済ですぐにプレーを開始できるキオスク機能などの追加も予定しており、OpenLaneLinkがボウリング場のデジタル化を加速させる存在となるか、世界中の業界関係者から注目を集めそうだ。

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