トルコ中部のチョルムで、ボウリング場のピンセッターを修理しようとしていた28歳の女性従業員が機械に挟まれ、死亡する事故が発生した。事故は10月21日(水)、市内の子ども向け娯楽施設に併設されたボウリング場で起きたもので、女性は病院に搬送されたものの、重度の内出血によって命を落とした。事故を受け、施設を経営する34歳の男性が逮捕され、当局が詳しい経緯を調べている。
亡くなったのは、同施設で働いていたメリケ・イェテル氏(28)。事故当時、ボウリング場で発生した機械の不具合に対応しようとしていたところ、ピンを回収して再配置する装置が作動し、身体に強い衝撃を受けたという。ピンセッターは倒れたピンを回収し、次の投球に向けて自動的に並べ直す機械で、事故がどのような状況で発生したのか、詳しい原因の解明が進められている。
イェテル氏は事故後、チョルム市内のヒッタイト大学エロル・オルチョク教育研究病院に搬送された。当初は退院が検討されていたとされるが、その後、容体が急変。再検査で肝臓が損傷し、大量の内出血を起こしていることが判明した。集中治療室で救命措置が行われたものの、回復することなく死亡が確認された。司法解剖でも、肝臓の損傷による重度の内出血が死因とされた。
イェテル氏は事故の約3か月前に婚約したばかりだった。突然の事故で将来を共にするはずだった婚約者を失うことになり、家族や関係者に深い悲しみが広がっている。葬儀は地元のアクシェムセッディン・モスクで執り行われ、遺体はウル墓地に埋葬された。
事故後、警察は施設を経営する34歳の男性を拘束し、裁判所の判断によって勾留された。女性が通常の担当業務ではない危険な機械の修理作業を命じられていたとの疑惑も浮上しており、職場の安全管理に問題がなかったか調査が進められている。ただし、経営者の刑事責任や事故の具体的な原因については、現時点で確定していない。
また、事故後の医療対応についても疑問が生じている。最初の診察で重篤な内臓損傷が見逃された可能性が指摘されており、病院側の対応についても調査が行われているという。事故直後の診断や治療が適切だったかどうかも、今後の重要な焦点となる。
ボウリング場では、ピンセッターをはじめとする大型機械がレーンの奥で稼働しており、点検や修理には厳重な安全対策が求められる。今回の事故は、設備の不具合に対応する際の安全確保と、従業員に対する適切な作業指示の重要性を改めて浮き彫りにした。