米国インディアナ州フォートウェインのDavid Small’s Pro Bowl Westで、10月30日から11月1日にかけて『PBA ELITE Central Regional 3』が開催され、通常部門ではグラハム・ファッハが優勝し、PBAリージョナルツアー通算20勝目を達成した。また、シニア部門ではトム・アドコックが優勝し、シニアリージョナル通算2勝目を挙げた。
2026年のPBAツアーポイントランキングで8位に入り、年間最優秀選手賞の候補にも選ばれたファッハは、今大会でも好調な投球を披露した。進出者による追加ラウンドと決勝ラウンドロビンを通じてアベレージ242.3を記録し、ラウンドロビンでは8試合中6勝2敗という成績を残して優勝。賞金7,500ドル(約113万円)を獲得した。
ファッハは今大会でウレタンボールを積極的に使用した。自身の強みの一つと考えているウレタンを生かし、安定した投球を続けたことが勝利につながったという。新設されたPBA ELITEリージョナルツアーについても、従来のリージョナル大会と比較して出場選手のレベルが高く、賞金やプレッシャーも大きくなっていると評価。そうした環境の中でも自分の投球を信じ、最後まで自信を失わずにプレーできたことが重要だったと振り返った。
また、ファッハは若手選手たちの成長にも注目している。新しいリージョナルツアーには、将来のPBAツアーでの活躍を目指す才能豊かな選手が数多く参戦しており、若手と経験豊富な選手が競い合う環境が競技全体のレベル向上につながっていると感じているという。
通常部門の2位には、前回のセントラル地区大会で優勝したライアン・バートンが入った。バートンは最終ゲームで279点を記録して順位を上げ、準優勝を獲得。3位にはブライアン・ロビンソン、4位にはヘイデン・ヘイル(Hayden Hale)、5位にはザック・タケットが続いた。
一方、シニア部門ではトム・アドコックが優勝し、賞金3,150ドル(約47万円)を獲得した。アドコックは以前のミッドウェスト地区大会で3位に終わった経験を踏まえ、今回は自分の戦略を徹底することを意識して臨んだ。
特に重視したのは、37フィートのショートオイルパターンへの対応だった。アドコックは大会前、ノーム・デュークがショートパターンでガター際を攻める映像を研究。さらに、ユージーン・マキューンのようにボールスピードを生かす投球も参考にし、自身が持つ複数の技術を組み合わせる戦略を立てた。練習段階から手応えを感じ、そのまま大会を通じて安定した成績を残した。
シニア部門の2位にはマイク・マチューガ、3位にはミカ・コイブニエミ、4位にはトム・ドハーティ、5位にはロン・ハートが入った。実績豊富な選手たちが集まる激戦を制したアドコックにとって、今回の優勝は特別な意味を持つものとなった。
アドコックは現在、身体への負担も感じており、2027年はシニアツアーへのフル参戦を見送る可能性があるという。今後はシニアマスターズやスーパーシニアクラシックへの出場を予定しているが、状況によっては参戦計画を変更する可能性も残している。
なお、今回の大会結果により、通常部門ではザック・タケット、ディーン・バーゴ、エマニュエル・マクファーソン、ホルヘ・ロドリゲス、ウィル・ビデュリッチが12月開催の『Regional Players Invitational(RPI)』への出場権を獲得。シニア部門ではロン・ハートとラリー・バーブルが出場資格を手にした。
PBA ELITEリージョナルツアーは、従来のリージョナル大会を再編した新しいシリーズとして2026年秋にスタートした。より高い競技レベルと賞金を設定し、将来のPBAツアーを目指す選手たちにとって重要な舞台となっている。今回のセントラル地区大会では、経験豊富なファッハとアドコックがそれぞれ優勝し、実力を示す結果となった。