愛媛県今治市の老舗ボウリング場、桑名ボウルが、2025年12月27日(土)をもって閉店することが施設公式サイトで発表された。建物は1970年代初頭に開業し、地元のボウラーやファミリーに長年親しまれてきたが、諸般の事情により年内をもって営業を終了する。
施設内には36レーンのウッドレーンが備えられ、地域の大会会場としても活用されてきた。閉店の告知によると、ロッカー利用者に対して12月27日までの利用を案内しており、当日はすべてのロッカーの引き払いをお願いしているという。
この閉店によって、今治市内におけるボウリング場の数はさらに減少する見込みで、地域のスポーツ・レクリエーション環境に大きな影響を与える可能性がある。実際に、地元のブログやSNSでは「今治にボウリング場が無くなります。残念です…」といった声が聞かれており、施設が地域の“憩いの場”として機能していた側面も明らかになっている。
営業終了を控えた同施設では、これまで大会や教室などを通じてキッズボウラー育成にも力を入れてきたため、閉店決定のニュースは利用者、関係者双方にとって衝撃と惜別の思いを残している。今後、その歴史を引き継ぐ新たな施設や地域拠点の整備が期待される一方、長きにわたる営業に対する感謝を伝える声も多く上がっている。
今後、当施設では閉店日までのスケジュールやサービス内容の詳細が改めて案内される見通しであり、関係者は「残り少ない営業期間を皆で楽しんでほしい」と呼びかけている。閉店まであと数ヶ月。地域に根付いたボウリング場の歴史の一幕が、静かに幕を閉じようとしている。