世界ボウリング選手権に参加!日本代表の安里秀策、国際大会の様子を語る

安里秀策 写真:ご本人提供

『IBF世界ボウリング選手権2025』に日本代表として出場予定の安里秀策は、Bowling Agent(ボウリング・エージェント)のインタビューに応じ、国際大会の現場で感じた“日本と世界の違い”について語った。

アジア競技大会での金メダル獲得、全日本選手権優勝など輝かしい実績を持つ安里。その言葉には、世界を舞台に戦ってきた選手ならではの実感がこもる。

11月24日から12月5日にかけて香港で開催される『IBF世界ボウリング選手権2025』には、男子6名・女子6名の日本代表チームが選出されている。安里はその男子代表の一員として、世界各国のトッププレイヤーと再び相まみえる。

ビッグイベントの開幕を前に、これまでの海外での試合経験や、国際舞台で感じた日本との違いについて話を聞いた。


「声を出すと睨まれる?」海外で実感したマナーと文化の違い

―国際大会ではどんな点が日本国内の大会と違いますか?

安里秀策(下記安里):まず雰囲気がまったく違います。ヨーロッパの選手たちは非常に静かで、プレー中に声を出すこともほとんどありません。逆に韓国やマレーシアなどアジアの国々は声援が熱く、国ごとに文化の違いがはっきりしています。あまりに声が大きいとヨーロッパ勢に睨まれることもあります(笑)。

―マナーや文化の違いが試合にも影響しますか?

安里:しますね。日本では仲間に声をかけたり、拍手を送ったりするのが当たり前ですが、海外ではそれがマナー違反になることもあります。相手の文化を理解しないと、こちらが集中を欠くことにもなりかねません。国際大会はまさに“文化の交差点”です。

―他国の体制や報奨制度についても触れられていましたね。

安里:はい。韓国では代表に選ばれると給料が支払われ、金メダルを取れば兵役が免除されます。ベトナムでは家や車が贈られることもあるそうです。日本の場合、金メダル1枚で30万円ほど。国によってスポーツの位置づけがまるで違います。ただ、日本の選手は自分たちで環境を作り上げてきた強さがあると思います。だからこそ、意識の部分で負けたくないですね。


プロとして再び世界へ!若手に経験を伝える時期

―4年に一度の国際大会で金メダルを獲得されたとき、一つの区切りを感じたそうですね。

安里:4年に一度の国際大会のチーム戦で金メダルが取れた時、“一つの区切りにしようかな”と思いました。その時にはもうプロになろうと考えていて、準備も始めていました。ちょうどその期間中に、日本代表とプロボウラーの兼任が認められる制度に変わって、再び代表に誘ってもらえたんです。今回の世界選手権も監督に声をかけていただいて、当初は全日本と日程が重なっていたのですが、予定が変わって迷わずエントリーすることにしました。

―現在のナショナルチームは若手が多い印象です。どんな存在としてチームに臨んでいますか?

安里:両手投げの選手が増えて、チーム全体の戦術が変わってきています。僕はもうベテランの立場になりましたが、今はメダルを取ることだけが目標ではなく、若い世代に経験を伝える時期だと思っています。国際大会で感じた緊張やプレッシャー、道具の変化、世界で戦うメンタル…それを伝えるのが今の自分の役割です。


経験を次の世代へ託しながら、安里秀策は新たなステージへと歩みを進める。国際大会の厳しさも、道具の変化も、そして世界で戦う覚悟も…そのすべてを糧に、“未来のボウリング”を切り拓いていく。

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