スウェーデン会長がIBF総会で批判の矢!国際ボウリング界に嵐が迫る

ヘレナ・スンドクビスト氏 写真:スウェーデンボウリング連盟

国際ボウリング連盟(IBF)が香港で開催した総会をめぐり、スウェーデンボウリング連盟会長ヘレナ・スンドクビスト氏が、その運営体制に強い疑問を投げかけている。彼女は総会の翌日、自身のSNSに「これは本当に民主主義と言えるのか」と投稿し、総会で目の当たりにした問題点を率直に綴った。民主主義が深く根付いた国スウェーデンから来た立場として、今回の総会は「驚き、あるいは衝撃を受けた」と表現している。

スンドクビスト氏が特に問題視したのは、代理投票(プロキシ)の扱いだ。IBFの現行ルールでは、1カ国の代表者が他国から無制限に委任状を預かることができ、それが投票結果に大きな影響を及ぼしてしまう。総会では、議長団に属するメンバーが大量の代理票を持ちながら採決に参加しており、「どの議案も議長団+代理票でほぼ過半数が取れてしまう。外部からの提案が通る余地はほとんどない」と指摘した。

彼女は、2年後の役員選挙でも同じ構造が繰り返され、さらに強まる可能性が高いと警鐘を鳴らす。過去にも代理票の制限や透明性の確保を求める改革案がカナダ、米国、スウェーデンなど複数の連盟から提出されたが、2023年の総会では72対33で否決された。改革を望む側が少数派であるかぎり、制度を変える投票そのものが通らない仕組みになっていると強調した。

また今回の総会では、財務関連の説明不足も問題視された。予算案が示されないまま議論がほとんど行われず、突然「IBFは財政的に厳しい状況にある」として各国の会費を50%引き上げる方針だけが決定されたという。現在スイス・ローザンヌに置かれているIBF本部についても、「いつでも移転できる」とする決議が可決されたが、理由や計画、費用などは説明されなかった。

一方で、ナインピンボウリングのIBF加盟については正式に承認され、これのみが明確な結果として示された。ただ、多くの関係者が注目していたウレタンボール問題は議題にすら上がらず、議論すべきテーマとの落差が見える形となった。

スンドクビスト氏は、国際連盟が信頼を維持するためには、投票制度の改革が不可欠だと強調する。「民主主義は公平性と透明性があってこそ。無制限の代理票によって権力が集中する現在の仕組みは民主主義とは言えない」と述べ、代理票は「加盟国1票まで」に制限するべきだと訴えた。

現時点で、IBFはこうした批判に対し公式コメントを発表していない。数国のボウリング協会は連盟に回答を求めており、今後の動向が注目される。

今回の総会は、31カ国・300名以上が出場する2025年IBF世界ボウリング選手権の直前に行われた。競技そのものと同じくらい、組織運営の透明性と健全性が問われる時代に、スンドクビスト氏の声は国際ボウリング界に大きな問題提起を投げかけている。

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