アメリカのプロボウリング協会(PBA)が実施した大型企画『過去25シーズンのベスト25ボウラー』で、ジェイソン・ベルモンテが栄えある“No.1プレイヤー”に選出された。2000年から2024年までの四半世紀を対象に、成績・タイトル数・競技への影響力を総合評価したランキングで、ベルモンテは圧倒的なポイント差でトップに立った。メジャー15勝、年間最優秀選手賞7回など、歴史を塗り替え続けた実績は、すでに別記事でも詳述している。
この発表を受け、ベルモンテは自身のFacebookでファンへメッセージを投稿。その言葉は、栄光の裏側にある覚悟と努力の深さを象徴している。
ベルモンテは「過去25年で最も偉大な選手に選ばれるのは本当に光栄です」と切り出すと、家族と離れ、自国オーストラリアを離れて戦い続けたキャリアを振り返り、「多くの犠牲を払い、誰にも知られない苦しみを経験してきた。それでも、この夢を追い続けて良かった」と胸の内を明かした。
さらに、長年支えてきたファンへ「ルーキー時代から応援し続けてくれた皆さん、本当にありがとう。私は世界で最高のファンに恵まれています」と感謝を述べた。一方で、競技人生で批判を浴びた時期もあったとしながら、「アンチの存在も自分を強くした。引きずり下ろそうとする声は、逆に私を前へと押し出してくれた」と語り、王者としての強靭なメンタルをのぞかせた。
PBAツアーの歴史を大きく変えた“両手投げのパイオニア”であり続けたベルモンテ。今回の選出は、単なるタイトル数以上に、彼がこの25年間のボウリング界に刻んだインパクトの大きさを証明するものとなった。