米ボウリング場銃撃の詳細。24歳男を逮捕、殺人未遂など重罪で訴追

アメリカの警察 写真:AJ Colores/提供:Unsplash

米インディアナ州フォートウェインで12月4日夜、ボウリング場『サンダーボウル(Thunderbowl)』で発生した銃撃事件をめぐり、フォートウェイン警察は24歳の男トリスタン・パーネルを逮捕した。パーネルには、殺人未遂、加重バッテリー、凶器による暴行、群衆に向けて発砲したことによる犯罪的軽率行為の予備的容疑がかけられている。

事件は木曜夜、ラファイエット・ストリート沿いのサンダーボウルで「銃撃があった」との通報を受け、警察が出動したことで発覚した。警察は建物内で銃撃を受けた2人を、さらに外で負傷者1人を発見。重傷を負った男性1名は命に別状はないとされ、ほか2名はより軽い怪我であると発表された。

しかし外で負傷していた人物こそ、容疑者パーネル本人だったことが、アレン郡上級裁判所に提出された火曜付けの文書で明らかになった。

その法廷文書によれば、事件前、最初の被害者は6人ほどのグループとともにボウリング場内のバーへ向かっていた。警察が防犯カメラ映像を確認したところ、このグループの一員がパーネルと一緒にいた男性(証人とされる人物)を突然殴打していたことが判明した。

映像では、殴られた証人とパーネルが入口付近へ走り、その後パーネルが拳銃を取り出し、バー付近のグループに向けて発砲する様子が映っていた。最初の被害者は弾を受け倒れ込んだ。グループがバーへ歩いて到着してから銃撃まで、映像上では1分も経過していなかったという。

また、第2の被害者である女性は争いを目撃しておらず、バー付近にもいなかったにもかかわらず肩を撃たれたことが確認されている。殴られた証人も発砲の射線上におり、間一髪で被弾を免れていた。

警察は法廷文書で「被告の暴力的かつ無謀な行為は、混雑した室内へ向けて発砲し、2人の無関係な市民を負傷させ、さらに少なくとも20人の命を危険にさらした」と記した。また、映像ではパーネルが正面入口から逃走する際、フロントデスクの陰で母親と3人の幼い子どもが身を隠す様子も確認された。

殴られた証人は事件後、ボウリング場から逃走し、外で見知らぬ車に飛び乗り「走れ」と指示。後に「殴られる前は携帯を見ていて、誰に殴られたか、誰が撃ったのかも分からなかった」と供述している。

パーネルは治療を受けた後、12月8日(月)に逮捕された。彼を撃ったのが誰なのかについて、捜査当局は明らかにしていない。

事件当時、アレン郡保安官事務所の警察官がボウリング場でパートタイム勤務しており、銃撃発生直後にフォートウェイン警察が現場へ駆けつけたという。

サンダーボウルは事件翌日に営業を再開し、リーグ戦や週末のトーナメントも予定通り実施すると発表している。

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