2025年12月11日(木)から13日(土)にかけて埼玉県・新狭山グランドボウルで開催された『HANDA CUP・第57回 全日本女子プロボウリング選手権大会』を4位で終えた中島瑞葵(53期)は、2025年シーズン最終戦を悔しさとともに締めくくった。
あと一歩届かなかった全日本。大会後、中島は自身のInstagramで率直な胸の内を明かした。「緊張して、投げるのが怖くて、手も足も出なかった。震えて足を踏み込めなかった、手が前に出なかった」と、極限の舞台で感じた恐怖と重圧を正直に吐露。「負けちゃいました。悔しい」と短い言葉に思いを込めた。
それでも中島は、予選から決勝まで全34ゲームを投げ抜いた自分自身を肯定する。「今の自分の持ってるものを全て出し切って、全力で泥臭くぶつかりました。1投1投に集中して、ボールとレーンだけ見つめて戦い抜いた」。結果以上に、そのプロセスに誇りを持っていた。
敗戦後は「負けた中で一番泣いた」と明かす一方で、家族、サポートスタッフ、そして会場のギャラリーからの励ましに救われ、「笑顔で”1年間ありがとうございました。また来年お会いしましょう”と言えた」と感謝の気持ちを綴った。
今季はステップラダーでの敗戦が何度も続き、「辛かった、しんどかった」と振り返る。それでも「この1年無事に終われてよかった」「悔しい思いも来年につながりますように」と、すでに視線は次のシーズンへ向いている。
2025年を全力で戦い抜いた中島瑞葵。その悔しさと涙は、確かに次の一歩への糧となっている。