若手とベテランの真っ向勝負へ!全日本プロボウリング選手権

HANDA CUP 第59回 全日本プロボウリング選手権大会

2025年シーズンの男子プロボウリング最終戦となる 『HANDA CUP 第59回 全日本プロボウリング選手権大会(全日本)』 が、12月18日から20日までの3日間、埼玉県・新狭山グランドボウルで開催される。

全日本プロボウリング選手権は、数ある公式戦の中でも実力が問われる大会として位置づけられている。30ゲームを超える長丁場の競技形式に加え、シリーズごとに変化するレーンコンディションが設定されるのも特徴だ。今年は5つの異なるコンディションが用意されており、純粋な技術力や対応力、そして精神力が試される大会となる。


ポイント争いの決着と勢力図が問われる全日本

今大会はタイトル争いと同時に、ポイントランキング争いの決着の場ともなる。優勝には1000ポイント、準優勝には800ポイントが付与されるなど、上位入賞によるポイント配分は大きく、結果次第ではランキングが大きく変動する可能性がある。

今季の男子ツアーを象徴するのは、若手世代の台頭と、それを迎え撃つベテラン実力者たちの存在だ。全日本プロボウリング選手権は、そうした勢力図を最もはっきりと映し出す舞台となりそうだ。


最終戦の行方を左右するポイントランキング上位選手

こうした状況の中で、特に注目を集めるのがポイントランキング上位に名を連ねる選手たちだ。最終戦となる全日本選手権は、彼らにとってタイトル争いと同時に、シーズン全体の評価が定まる重要な舞台でもある。ここでは、ランキング上位の選手たちを紹介する。

1位:安里秀策(59期/(株)コロナワールド)

59期の安里秀策は、今季未勝利ながらも安定した成績を積み重ね、ポイントランキング首位で最終戦を迎える。大崩れしないボウリングと高い対応力は、長丁場となる全日本プロボウリング選手権において大きな武器となりそうだ。

昨年大会を制したディフェンディングチャンピオンでもあり、若手世代の一角として存在感を示す。今大会では、悲願の今季初勝利と、ポイントランキング1位の確定を同時に狙う。

2位:藤永北斗(61期/N&KCo.,Ltd.、STEEL SPORTS)

今季2勝を挙げ、勢いという点ではツアーでも際立つ存在となっているのが、61期の藤永北斗だ。期を代表する選手として、アベレージ、ポイントの両面で高い水準を維持しており、安定感と勝負強さを兼ね備える。

プロ3年目ながら、若手世代の象徴的存在の一人。経験と勢いが融合しつつある現在の状態は充実しており、全日本プロボウリング選手権で初制覇を果たせば、世代交代を強く印象づける結果となりそうだ。

全日本という最高峰の舞台で、その実力を改めて証明できるかが注目される。

3位:宮澤拓哉(61期/パークレーン高崎、サンブリッジ、上武大学)

デビューイヤーで全日本プロボウリング選手権を制した実績を持つ宮澤拓哉は、今季の賞金ランキング首位が確実視される存在だ。今季前半はポイントランキング1位を走るなど安定した成績を残してきたが、後半戦で安里秀策に逆転を許し、現在は3位で最終戦を迎える。

それでも、その実力に疑いの余地はない。プロ3年目となる今大会で再び全日本の頂点に立てば、ポイントランキングとの2冠達成も視野に入る。若手ながら王者経験を持つ存在として、再び全日本の舞台で存在感を示したいところだ。


若手か、ベテランか…最終戦で問われる真の強さ

59期、61期を中心とした若手世代がポイントランキング上位を占める一方で、全日本プロボウリング選手権には、経験と実績を積み重ねてきたベテラン実力者たちも数多く名を連ねる。

30ゲームを超える長丁場に加え、複数のレーンコンディション、そして極限の集中力が求められる今大会。勢いを武器とする若手か、それとも経験を武器とするベテランか。その行方が注目される。

今シーズンの男子プロボウリングを締めくくるにふさわしい、若手世代とベテラン実力者による真っ向勝負が、いよいよ幕を開ける。

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