日本代表の桜庭まどか、デフリンピックの舞台で得た手応えと次への決意

桜庭まどか(左)写真:函館市長大泉じゅん氏の公式Xアカウント

11月に国内で初開催された聴覚障害者アスリートの国際大会『東京2025デフリンピック』に、女子ボウリング日本代表として出場した函館市出身の桜庭まどか選手(37)が16日、函館市役所を訪問し、大会出場の報告を行った。訪問先では大泉潤市長と面会し、世界大会を戦い抜いた経験や今後への思いを語った。

東京2025デフリンピックは、11月15日から26日までの12日間にわたって開催され、世界約80の国と地域からおよそ3000人の選手が参加。21競技で熱戦が繰り広げられ、日本での開催は今回が初めてとなった。

桜庭選手はボウリング競技で4種目にエントリー。女子シングルスでは5位入賞を果たし、女子団体でも8位と健闘した。女子ダブルスはラウンド2、混合団体はラウンド1で敗退したものの、世界のトップレベルを肌で感じる貴重な舞台となった。

市長への報告の中で桜庭選手は、「日本代表として出場できたこと自体が大きな経験。開会式で行進した瞬間は、これまでの努力が報われたようで胸が熱くなった」と当時を振り返った。また、「シングルス初戦は緊張もあったが、家族や周囲の応援に支えられた。メダルに届かなかった悔しさは、次に向けた力に変えたい」と前を向いた。

すでに視線は4年後、ギリシア・アテネで開催予定の次回大会に向けられている。「今回得た経験を糧に、次は結果を残したい」と語る表情には、さらなる成長への強い意志がにじんでいた。

これに対し大泉市長は、「世界の舞台で堂々と戦った姿は、市民に勇気を与えてくれた。次の挑戦も心から応援したい」と激励の言葉を送った。

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