JPBA堀井春花コラム|2025年シーズン総括と、次へ進むための課

堀井春花 写真:ご本人提供

皆さん、こんにちは。JPBAプロボウラーの堀井春花です。今回はコラム第2弾として、2025年シーズンを振り返りながら、自分自身の現在地について綴っていきたい。

2025年シーズン前に掲げていた目標は、「第1シードに入ること」「全試合予選通過」「ボウリングについてもっと深く考えること」の3つであった。すべての試合を終えた結果、ポイントランキングは21位。第1シードの基準となる18位には130ポイント届かなかった。第2シードは確保できたものの、昨年がポイントランキング3位だったことを考えると、もう一歩上を目指したかったという思いが正直なところである。

今季出場したトーナメントは14試合。そのうち予選を通過できたのは9試合で、5試合は予選落ちとなった。特に苦手なレーンコンディションに当たった際、耐えることすらできずに終わってしまう試合が多く、対応力という課題を強く突きつけられたシーズンでもあった。

一方で、「ボウリングのことをもっと考える」という点に関しては、確かな手応えを感じている。昨年よりも練習量を増やし、ただ投げるのではなく、テープ調整や投げ方について意図を持って考えながら練習することを心掛けてきた。この積み重ねは、結果以上に今後につながる部分だと感じている。

今季、最も悔しさが残った試合は、7月に行われた『大岡産業レディース[THE OPEN]トーナメント2025』である。関西での開催ということもあり、特に気合を入れて臨んだ大会だったが、結果は90人中41位で予選落ち。予選初日は8ゲームで1574点、最高スコアは205点と、ビッグゲームを一つも作ることができなかった。正しいと思っていたボール選択やラインが噛み合わず、「あと一本」が倒れない場面が何度もあった。

予選2日目は8ゲームで1671点とスコアは上がったものの、予選通過には約60点届かなかった。最終日は観戦することなく和歌山に戻り、練習を選択した。勝負どころでストライクを続けなければならない展開の中、確実に一本を持ってこられる力が必要だと、改めて痛感した大会だった。

堀井春花 写真:ご本人提供

一方で、少し成長を実感できた試合もある。それが9月の『2025山梨レディースプロボウリングトーナメント』だ。予選は厳しい方式で、前半3ゲーム終了時点ではボーダーまで70点差。決して悪い内容ではなかったが、ストライクを続けられず、前半は611点で終えた。後半は「打ち上げなければならない」状況だったが、いつも以上に丁寧なボウリングを意識した。

最終ゲームで順位を上げ、4位で予選通過。準決勝も一度も200点を切ることなく5位で通過し、決勝トーナメント1回戦で敗退したものの最終順位は9位だった。この大会では迷わずボールチェンジができ、落ち着いて投球することができた。優勝には届かなかったが、自分の中で一つ自信を得られた試合である。

2025年シーズンを通して、苦しい時間の方が多かったというのが正直な印象だ。新しい武器となるボールが増えた一方で、それを使いこなせなかったり、投げ急いで内ミスをしてしまったりする場面も目立った。応援してくださる方々に、結果で恩返しをしたいという気持ちは常にあったが、今年は何も返せずに終わってしまった悔しさが残っている。

だからこそ、2026年に向けた目標は明確だ。トーナメント優勝、第1シード復帰、そして金枠ワッペンの獲得。永久A級ライセンス取得まで、残されたチャンスはあと1年である。これまで以上に自分と向き合い、最後まで諦めずに挑み続けたい。

トーナメントで優勝し、応援してくださる皆様に結果で恩返しをしたい。そして、もう一度第1シードに戻りたい。その思いは、今まで以上に強い。2026年シーズンも全力で戦っていく。これからも応援していただけたら幸いである。

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