2025年の女子プロボウリング界は、明確な「一強」が存在しない中で、若手の躍進、中堅の充実、そしてベテランの復調が重なり合う、非常に厚みのあるシーズンとなった。
ポイントランキングでは、石田万音が頂点に立ち、中島瑞葵、久保田彩花、小久保実希、寺下智香、近藤菜帆、霜出佳奈、姫路麗、坂本かや、野仲美咲といった実力者たちが上位を形成。それぞれが異なる強みとストーリーを持ちながら、シーズンを戦い抜いた。
一方で、プロボウラーとして競技を続けていくうえでは、成績だけでなく、生活を支えるための経済的な安定も重要な要素となる。ここでは、獲得賞金額ランキングTOP10という視点から、上記の女子プロボウラーたちの2025年シーズンを改めて振り返っていきたい。

10位:小久保実希(47期生・ジョイナスボウル/ハイ・スポーツ)
獲得賞金額:214万円
キャリアハイとなるポイントランキング4位を記録した。
昨季に永久A級ライセンス取得となる金枠ワッペンを獲得し、今季はその勢いを確かな結果へとつなげたシーズンとなった。未勝利ではあったものの、安定して上位に食い込み、年間を通して高い完成度を維持。
派手さよりも確実性を重視した戦い方が、ランキング上位という形で評価された。来シーズンは、悲願のタイトル獲得に大きな期待がかかる。
今シーズンの主な成績
- 6月:中日杯2025東海オープン女子ボウリングトーナメント 準優勝
- 9月:MKチャリティカップ女子 4位
- 10月:ROUND1 Grand Championship Bowling 2025 JPBA決勝大会 5位

9位:霜出佳奈(50期生・サンスクエアボウル/ハイ・スポーツ)
獲得賞金額:215万円
シーズン後半にかけて調子を上げ、全日本選手権3位、プリンスカップ準優勝と結果を残した。
経験を活かした高い対応力で、重要な局面でも着実に力を発揮。派手な勝利数こそないものの、勝負どころでの強さが際立つシーズンとなった。
来シーズンはプロ10年目の節目を迎え、悲願の3勝目を狙う。安定感と勝負強さを兼ね備えた存在として、さらなる活躍への期待が高まる。
今シーズンの主な成績
- 9月:MKチャリティカップ女子 5位
- 12月:JLBCクィーンズオープンプリンスカップ 準優勝
- 12月:HANDA CUP 第57回全日本女子プロボウリング選手権 3位
8位:姫路麗(33期生・フリー)
獲得賞金額:265万円
女子プロボウリング界を長年にわたり牽引してきた存在。今季も1勝を挙げ、世代交代が進む中でも確かな実力を改めて示した。
2018年から4年連続でポイントランキング1位に輝いた実績は圧倒的で、通算34勝という数字が、その偉大なキャリアを雄弁に物語っている。
今なお第一線で戦い続ける姿は、多くの選手にとって大きな指標であり続けている。
今シーズンの主な成績
- 5月:グリコセブンティーンアイス杯 優勝
- 6月:中日杯2025東海オープン女子ボウリングトーナメント 5位
- 7月:六甲クィーンズオープントーナメント 5位

7位:野仲美咲(56期生:ココレーン・レジェンドスター)
獲得賞金額:303万円
プロ入り2年目にして全日本女子プロボウリング選手権を制覇する快挙を達成した。金枠ワッペンとトーナメントシードを同時に獲得し、その存在感を一気にツアーへ印象づけたシーズンとなった。
粗削りながらも高いポテンシャルを感じさせる投球は大きな魅力であり、大舞台で結果を出した経験は今後の大きな財産となる。3年目を迎える来シーズン、さらなる飛躍に大きな期待が寄せられる。
今シーズンの主な成績
- 10月:STORMジャパンオープンボウリング選手権(女子) 6位
- 12月:HANDA CUP 第57回全日本女子プロボウリング選手権 優勝
6位:近藤菜帆(55期生・ALSOK愛知株式会社/ハイ・スポーツ)
獲得賞金額:305万円
デビューイヤーにジャパンオープンを制して以降、毎シーズン着実に勝利を重ねてきた近藤。今季もMKチャリティカップで優勝し、「1シーズン1勝」を継続する安定した強さを示した。
大崩れしない試合運びと、再現性の高い投球が武器となり、年間を通して着実にポイントを積み上げた印象だ。プロ3年目でポイントランキング6位という結果は、すでにトップ戦線の一員として定着していることを物語っている。
来シーズンは複数勝利、そしてさらなる飛躍が期待される。
今シーズンの主な成績
- 9月:MKチャリティカップ女子 優勝
- 9月:山梨レディスプロボウリングトーナメント 準優勝
- 10月:千葉オープン2025女子チャリティボウリングトーナメント 4位