ボウリング界で議論が続いてきたウレタンボール問題が、ついに日本でも大きな転換点を迎えた。公益財団法人JAPAN BOWLINGは2026年3月19日付で通達を発表し、JB主催大会におけるウレタン製ボウリングボールの使用制限を正式に導入することを明らかにした。
発表によると、2026年4月1日以降、ボール登録が必要なJB主催大会では、USBCのホームページで公開されている『USBC非適合ボールリスト』に掲載されたボールの使用が禁止される。通達では、国際大会における競技力の維持や、ユース世代の育成、国内競技力向上の観点からも、この新ルールへの早急な対応が不可欠と判断したとしている。
今回の決定の背景には、アメリカの統括団体USBCが進めてきたウレタンボール規制の強化がある。USBCは製造時硬度78D以上という新たな基準を打ち出し、基準を満たさないボールを競技用として認めない方針を明確化した。これにより、長年多くの選手に使用されてきた一部ウレタンボールが公式戦で使えなくなる流れが加速した。
その後、この動きは国際ボウリング連盟(IBF)にも反映され、世界選手権を含む主要国際大会でも同様の考え方が採用されるようになった。さらに世界各国の連盟も対応を進めており、チェコやスペインなどでも2026年から国内大会で規制が導入されるなど、ウレタンを取り巻く競技環境は急速に変化している。
日本ではこれまで独自運用の部分もあったが、今回のJBの決定により、国際基準と足並みをそろえる形で本格対応が始まることになる。コントロール性能の高さから多くのトップボウラーに支持されてきたウレタンボールだが、その影響力の大きさゆえに競技バランスやレーンコンディションへの影響も指摘されてきた。
世界的な規制の波がついに日本にも到達した今、選手たちは用具選択や戦略の見直しを迫られることになる。ウレタン時代の転換点とも言える今回の決定は、日本の競技ボウリングにとって大きな節目となりそうだ。