2026年USBCマスターズで、劇的な結末が待っていた。決勝戦は第1シードのEJタケットと、第5シードから勝ち上がってきたボーグ・クロールの対戦となり、最後の一投までもつれる死闘の末、クロールが196-195で勝利し、初のメジャータイトルを手にした。
大会は3月22日から29日にかけて、ミシガン州アレンパークのサンダーボウル・レーンズで開催。世界トップクラスの選手たちが集う中、クロールは最も厳しいルートとされる第5シードからの“ステップラダー制覇”を達成した。決勝までにマット・サンダース、イェスパー・スヴェンソン、エリック・ジョーンズといった強豪を次々と撃破し、頂点への道を切り開いた。
迎えた決勝戦では、マッチプレーで大会新記録となる平均258.39を叩き出し、第1シードに君臨していたタケットと対戦。序盤はタケットがオープンフレームで苦しむ展開となり、クロールがリードを奪う。終盤、タケットが追い上げを見せるも、勝負は最終フレームへ。タケットは勝利に必要なストライクを狙った一投で10ピンが残り、勝負あり。わずか1ピン差でクロールが頂点に立った。
この勝利によりクロールは、PBAツアー通算3勝目にして初のメジャー制覇を達成。優勝賞金10万ドルを手にし、自身のキャリアにおける大きな転機となるタイトルとなった。
世界最高峰の舞台で、最も過酷な道を勝ち上がり、最後は世界トップのタケットを撃破――。ボーグ・クロールの名は、この一戦で一気に“世界の頂点”へと刻まれた。