事故でホッケーを断念…20歳がボウリングと出会い、初の大舞台で銀メダル

ムハンマド・ユヌス・モハマド・ムハヤディン・アブドゥラ 写真:Media Selangor

かつてホッケー選手としてスポーツに打ち込んでいた20歳のムハンマド・ユヌス・モハマド・ムハヤディン・アブドゥラ。2022年のバイク事故をきっかけに競技から離れることになった青年が、新たに出会ったパラボウリングで再びスポーツの舞台に立ち、初出場の『Para SUKMA 2026』で銀メダルを獲得した。

マレーシアで開催されている同大会で9月9日、パラ・テンピンボウリングのダブルス競技が行われ、セランゴール代表のユヌスと31歳のナディア・シャフィカ・アブドゥル・ラーマンがTPB9+TPB9カテゴリーに出場。6ゲーム合計2,268ピンを記録し、優勝したサラワクの2,285ピンにわずか17ピン差で銀メダルとなった。

ユヌスにとって、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。2022年の事故後、それまで続けていたホッケーから離れ、何をすればいいのか分からない時期を過ごしていたという。

転機となったのは約2年前。SNSを見ていた際、偶然セランゴールのパラ・テンピンボウリングチームを見つけた。ユヌスは思い切ってチームへ連絡し、選考に参加。その後チームの一員となり、ボウリングという新しい競技で再びアスリートとして歩き始めた。

そして約2年間の取り組みを経て迎えた初めてのPara SUKMA。ユヌスは大舞台ならではのプレッシャーを感じながらも、SUKMA出場5回の経験を持つナディアと支え合い、表彰台までたどり着いた。

「金メダルを獲得できなかったのは残念ですが、ベストを尽くしました。銀メダルを獲得できたことには感謝しています」

事故によって一度はスポーツから離れたユヌスだからこそ、自身と同じように困難に直面している人たちへ伝えたい思いもある。

「たとえ自分に足りない部分があったとしても諦めないでほしい。興味を持てるものを見つけ、立ち上がって努力してほしい」

一方、パートナーのナディアも「ユヌスはまだ若く、これから先の道のりは長い」と期待を寄せている。

事故によってホッケーから離れた20歳が、SNSで偶然見つけたパラボウリングで再びスポーツへの道を切り開いた。金メダルには17ピン届かなかったが、初出場で手にした銀メダルは、ユヌスにとって新たな競技人生の大きな一歩となった。

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