ベルモンテがUSBCのウレタンボール新規則に怒り「頭がクラクラする」

ジェイソン・ベルモンテ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

米国ボウリング議会(USBC)は現地時間9月4日、全国大会におけるウレタンボール使用に関する新たな規則を発表した。対象となるのは「スロー・オイル吸収型」と呼ばれる高性能ボールで、オイルを吸収する時間が長く、レーンパターンやボールの挙動に大きな影響を与える特性を持つ。この種類のボールは、高い性能ゆえに試合の条件を左右する可能性があるため、規則上特別な扱いがされている。

具体的な規制内容としては、2025年12月31日以降、オイル吸収時間が90分を超えるボールは製造時点で78D以上の硬度を有していなければ販売承認を受けられない。さらに2026年1月1日以降は、全国大会において使用が禁止されるか、あるいは78Dを下回る場合は出場できない。2022年8月1日以前に製造されたボールは、硬度にかかわらず全国大会での使用が認められない。

この発表に対し、PBAツアーを代表するスター選手、ジェイソン・ベルモンテは自身のSNSで「頭がクラクラする」と述べ、規則の杜撰さや混乱ぶりを批判した。78Dの硬度を持つボールが「許可されたり禁止されたり、同じ大会内で基準が揺れ動く」と指摘し、生活をかけて競技に取り組むプロが最も影響を受けることに不満を示した。

ベルモンテはさらに、USBCがこの機会に過去の混乱を正し、一貫したルールを示すべきだったと批判。発表記事のコメント欄が閉鎖され、当事者が意見を述べられない状況にも触れ、「規則の影響を受ける当事者が意見を述べられないのは典型的なお役所体質だ」と述べた。

今回の規則変更は、ウレタンボール、特にスロー・オイル吸収型の使用をめぐる議論に一区切りを与える可能性がある一方、プロ選手からの不満をさらに高める結果となった。2026年シーズンに向け、どのような影響を競技に及ぼすか、ボウリング界全体が注目している。

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